第39話坂田里香です。母慶子も、背中を押してくれます。

坂田里香です。

瞳君の、唇をいただきました。

今は、ドキドキしています。

もちろん、私のファーストキスです。

とにかく、瞳君としたかったから、うれしいです。

(瞳君は、いつまでも独占したいのが本音です)

(でも、あの音楽の才能と、ビジュアルは、必ず人気が出ます)

(その前に、どうしても、唇を奪いたかった)


初めての味ですか?

美味しかった。

甘い感じで、胸がバクバクして、揺れた。

(瞳君と密着気味で、わかったかな)

(わかってくれたほうが、うれしいです)


家に入ると、母慶子が「ほお・・・」と見て来ました。

(感づいたかな・・・でも、平気です)

(瞳君が好き、だからキスした、胸を張れます)


部屋に向かう時、背中をポンと叩かれました。

「大切にね」

(やさしくて、あたたかい声です)

(これは、母の激励と思った)


「うん」

(瞳君は、まだ15歳の繊細な子だからね)

(守りたいよ、絶対に大切にする)


部屋に入ると、ラインの着信です。(もちろん、瞳君から)

「今着きました」


「うん」


「里香さん、大好きです」


「私も、大好きだよ」(キスマークスタンプもつけました)


瞳君からも・・・キスマークのスタンプです。(一旦、終了です)

(はぁ・・・・うれしくて、腰が抜けました)


お風呂に入って、出て来ると母慶子が、アイスココアを入れてくれて、待っていました。


母慶子

「いい子だね、あの子」

「私にも、里香さんに送ってもらいました、ありがとうございましたって」

「今時、珍しく、純な子かな」


「大切にします」


母慶子

「でも、忙しい子かな」

「あまり、気を使わせ過ぎないように」

「パンクされても可哀想」


「そうだね、期待も大きくて」

「あちこちから、声がかかる」

「こなすのに必死だよ」


母慶子

「彼女として、しっかりケアしなさい」

「腕の見せどころだよ」


「うん、そうする」


母慶子との話は、そこまででした。

私は、部屋に入って、瞳君のケアを本気で考えることにしました。


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