第4話私、沢村美由紀は、実は瞳君が好きです。

私は、沢村美由紀です。

今年から高校生になりました。

(もう、知っていますよね、ごめんなさい)


で・・・瞳君のことですよね。

正直に言います。

本音では、ずっと好きです。(幼稚園の頃から)


瞳君、可愛いいし、歌もピアノも上手です。

(大人しいから、あまり女の子とは話さなかった)

(でも、隠れファンが多かった)

(バレンタインの日は、いろんな女子から、たくさんチョコをもらって、困っていました)

(私ですか?あげました、でも、その他大勢の女の一人でした)

(渡しておいて、突っかかったこともあるし)


どうしても、目の前にすると、緊張して文句を言ってしまいます。

(自分でも、どうしていいのか、わかりません)

(嫌われているかも・・・それ、嫌だなあ)

(でも、瞳君を目の前にすると・・・焦って、つい)


今朝も・・・それ、やっちゃいました。

きれいな人(おそらく先輩)と、親し気だったから。

はい、嫉妬です、否定しません。


瞳君を追いかけて音楽部に入ったのも、あのきれいな人に取られたくなかったから。

でも、瞳君は、あのきれいな人とトランペットの話です。

(悔しいなあ、先を越された?)

(もう、取られちゃった?それ・・・嫌だ)


クラリネット志望の理由ですか?

実は、中学校の時に、マーチングバンドに入っていたので、経験者です。(それが理由です)

でも、クラリネット志望って言っちゃったし(今さらトランペットも言いづらいから)、クラリネット頑張ります。


うーん・・次こそは、やさしい言葉をかけたいなあ。

そうでないと、マジに取られそうなんです。(チラチラ見ていると)


新入部員は、瞳君と私の他に・・・女子が4人、男子が3人みたいです。

他の男の子ですか?

興味ないなあ・・・みんな軽い感じ。

女の子のほうが気になります。

(瞳君と親しくなると嫌だから)


あ・・・そんなこと思っていたら、先生が入って来ました。

厳しそうな顔、石川って名乗りました。(音楽の先生らしいです)


「新入部員は、これから全員の前で、自己紹介しなさい」


緊張するなあ・・・









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