第7話 起伏

今では青森まで東京から約三時間と少しで行ける、今日わざわざ休日を返上してこんな青森の田舎に来たのは他でもなく小鳥遊さんにある。


「今日は何で青森まで来たんだっけ」


「君それさっきも説明したよね」


「そうだっけ?」


「まあいいや、霊は生前思いが強い所にとどまる事が多いから君の叔父の家に行こうとしてるとこだよ」


「そっか、でもさいくら生きてた時そこにいたからってそこにいるものなの?」


「それは居ない事もあるね」


「じゃあなんで来たのよ、分かってから来た方が良かったんじゃない」


それもそうだが事実をいつ伝えようかずっと迷っていたが今伝えてもいつ伝えても変わらないと思い小さい田舎のバスに揺られ事実を伝える事をっ決めた


「実はな確証はないがもうほぼお前の叔父がいる事が分かってる」


それを言うと満面の笑みで此方を見つめて答えた


「本当に?」


「うん、だけど良い知らせじゃない」


そう言うと小鳥遊さんから笑顔が消えた


「どういうこと?」


「最近このあたり怨霊化が進んでる」


「ちょっと意味が分からないんだけど」


「本来霊は怨霊化すると周りに影響が及ぶ。一人が悪霊になるともう一人と連鎖する事があるただそれを防ぐ為にその県どころに結界が張られている人が多い都心部には特に強くね、だけどこう言う人が少ない地方では結界は微妙に弱いんだよ、だからそこで怨霊になると他に影響力が出る。」


「最近ここらへんで怨霊になりそうな霊がいるって報告が出ててね今日はそいつのお祓いもこみでここに来たんだよ」


そう言うと小鳥遊さんはまだ良く分かってない顔で僕の方に助けを求める顔をした


「原理は分かったけどそれと叔父さんとは何の関係があるの?」


「君が叔父さんを探してくれって僕に依頼をした時とその悪霊、怨霊ともう言うべきかな、が現れた時期が重なるんだ」

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