第6話
◇◇◇影兎(ラビック)◇◇◇
木製の扉を開けて眼に広がっていたのは、ところどころ木が傷んでいる武器防具屋だった。影兎いや、ラビックは周りを見たあと自分を見る。武器防具がないただの男がいる自分が不審者かもしれないと思ったのだ。
すぐさま人目がない角っこで白天を触りアイテムボックスで自分がなにを持っているのか確認し始めた。
アイテムボックスは白天の上に自分だけが見ることが出来る半透明な液晶画面で表示された。
「なるほど、最初の残高は恵みの10金貨5銀貨………ありがたい。ただ武器防具はなしか〜。そういえば、今なら自分のちゃんとしたステータスが見れるんじゃない?そうと決まれば宿屋を探してからここに来よう。」
ラビックは予定を決めたら動きが早い。自分のコミュニケーション能力であっという間にそこそこの宿屋(一泊銀貨1枚、本当はかなり良心的。いいとこ行ったなラビック)で借りた部屋に行き、鍵をかけて周りに誰もいないことを確認してからステータスを開く。
ーー
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◆ラビック Lv.1(佐伯 影兎)男
ジョブ:修行人 Lv.0
HP 100/100
MP 100/100
STR 10
INT 10
CRI 10
DEF 10
MND 10
VIT 10
DEX 10
AGI 10
LUK 10(現在判定中)
★スキル一覧
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「うん?レベルが2つ?それにジョブが修行人てどうして?LUKはまだ決まってないってことか?」
少しの間考えていたが、とっかかり、きっかけが全く持って分からなかったのでステータスを保留にして、第一目標の武器防具屋に向かった。
ラビックの宿屋から少し歩いていると目的地の初めて見た武器防具屋が見えてきた。
ラビックは目的地ついたらまず忘れていた木製の扉を探そうと行動していた。
20分後。
「だめだな。元の場所には戻れないのか。でも」
ラビックは白天を触る。すると、ラビックにしか見えないように
【強制ログアウトですか?】
【ヘルプ機能ですか?】
【ログアウトですか?】
【サポート役への通信ですか?】
が出できた。
「これなら、サポート役への通信があってるよな?いいや、押しちまえ!」
『プッループッループッル・ルー』
〈ガチャ…………はい、もしもし。プレイヤー名を教えていただけませんか?〉
電話にてできたのは、ゲームの 設定で対応してくれた女性だった。
もちろん。パニクるのは男の必須技能みんなこいつの勇姿を見ててくれ。
「あ、あ、ラビックです。」
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