第3話

 「提案なんだけど」

 「どうした悠?」

 「あのね、僕の配信の方は、発売日の今から4ヶ月後なら行けそうなんだ。ぎりぎりね。影兎は、ウソがつけないし顔に出るから。だから、僕がゲーム会社に行って、試験と面接をクリアして、3人でやらない?………その恥ずかしいんだけどさ、こんなにやりたいことってこの先にもあるかわからないじゃん。だからみんなでゲームをしたい。僕は、あのCMで見た淡い蒼色の鳳凰に会いたい 。できるなら使い魔にしたい。和樹は?」

 「俺は、樹海にいた周りの色に溶け込む大蛇に近くで会ってみたい、それに乗りたい。」

 「影兎は?」

 「俺は、どこかの孤島で寝ていた黒いやつに会いたい。話してみたい。」

 「じゃあ、決まりだね。和樹は予算がある。影兎は、僕のゲーム配信の方でぎりぎりだから、和樹頼める?」

 「任せろ。全部は無理だがこれからも増やしていくしな。」

 「なら最後は僕、僕は特別試験と面接でコフィン一式を後払いで買う。なに、特定のゲーム情報やゲーム内の通貨でも返済になるからね。」

 「じゃあみんな、和樹が今住んでいる1棟マンションにみんなで引っ越しを開始。これで、コフィンの置き場所も回線も気にしなくていいぞぉーー」

 「おー!」

 「お前ら、俺の意見はなしかぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」


 それから2か月後に

 某特別試験日・面接日

3時間後〜〜〜〜

◇◇◇


 「いやー、長かったね。今まではなあなあで相手のことを見てたけど案外いいことにも使えるもんだな」


 突然始まった水無月 悠の独り言。

だって、ストレスが溜まったようなのです。周りに彼らや知らない人がいるわけないので。でも、彼の顔にはしっかりと安堵の表情が浮かんでいました。誰からも見られることなく。


◇◇◇


 「とりあえずオーケーなんだな?影兎?悠?」

 「あぁ。悠のゲーム配信の方はまだちょっとずつだけど生きてるし、少し前に話した時みたいに、和樹の残りの金でコフィン一式の予算にしっかり届く。」

 「そっか。それは良かったよ。和樹、影兎、ありがとう。ぼくの方もどっちも合格したので、後払いでちゃんと届きます。

この和樹の1棟マンションにある俺たちの別室にな。」

 「まじでソッコー埋まったからな、引っ越し早すぎ、てか家賃なんか入れんなよ。俺たちの仲なんだからさ。」


 その後は、平穏無事にゲーム発売日まで学校に行き、ゲームが発売されたらはじめは、みんなでゲームをする予定。

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