奇想例外のイレギュラーズ
projectPOTETO
第1話 新時代
ある日、この世界に謎の空間が出現した。
球状で、深い青色をしたそれはその場に合ったものを飲み込みどこかに飛ばしてしまう。
人類がその現象に困惑している中、その中から溢れる様にバケモノ達がこちら側に出現し始めた。
白い体に蒼い瞳。体には幾何学模様が刻まれ、時折、蒼く輝く。
後に『レティオ』と呼ばれる多種多様なバケモノ達は容赦なく人類を襲い、蹂躙し始めた。
あらゆる兵器をものともせず、その力を振るう。
男が死んだ、女が死んだ、子供が死んだ、老人が死んだ、犬が死んだ、猫が死んだ、みんなみんな殺された。
絶えずそのような話が世界で飛び交っていた。
そんな絶望が広がる中、一つの避難所で不思議な出来事が起きた。
一人の子供が手から炎を放ったという。
それを境に、特殊な能力を持つ子供がいるという話が飛び交い始める。
その子供たちの体を調べると、従来の人間とは違う別の細胞が存在していたことが判明した。それらを持つ者は身体能力が優れ、異能の力持つものや、特殊な身体構造に変化していった。
それらの研究が進み、いずれ彼らはレティオがいる戦場に投入される。
過酷な戦いではあったが彼らは様々な能力を駆使し、バケモノ達を駆逐していった。
彼らの能力はレティオに有効で、これまで劣勢だったことが嘘のように人類は巻き返す。
それでも少なくはない犠牲は出たものの、人類はそれに希望を賭けた。
そしてついにレティオを出現させた空間とのつながりを断ち切り、世界が救った。
人類はこれを『干渉災害』と記録し、特殊な力を持つ人達を『干渉者』と呼ぶようになった。
そしてそれからさらに時が立ち、干渉者が世界に浸透し始めた現代。
新たな時代が起き始めようとしていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます