記憶喪失になる前の俺は
終電宇宙
第1話
朝起きたら記憶喪失になっていた。
自分の名前も思い出せないし、
ここがどこなのかもよくわからない。
俺は必死で過去のことを思い出そうとした。
けれど、全く思い出せそうにない。
俺は怖くなった。
このまま記憶が蘇らなかった場合、俺は一番最初に何をしたらいいんだろうか。
病院にでも行けばいいのか?
いきなり太平洋のど真ん中に放り出されたような気分だ。
とりあえず俺は今いるこの狭い部屋の中を見回した。
部屋はとても簡素だった。
自分が今座っているベッドと背の低い小さなテーブル、
その他には何にもなかった。
テーブルの上には
誰かの薬指とダルマのような人形が置いてあって、
俺はなんとなく人形の方が気になり手に取った。
その人形をべたべた触っていると胴体の部分がぱかっと二つに分かれた。
胴体の上半分を外すと、その中に少し小さな同じ形の人形が入っていた。
俺は知っている。
これはマトリョーシカ人形というものだ。
人形の中に人形が入っており、その人形の中にもまた人形が入っているのだ。
そして、その人形の中にもまた人形が入っており、その人形の中にもまた人形が入っている。
その中の人形の中にもまた人形が入っており、その人形の中にもまた人形が入っており、その人形の中にもまた人形が入っており、その人形の中にもまた人形が入っており、
マトリョーシカ人形のことを延々と考えていたら、
俺の記憶は急に蘇った。
そうだ。
記憶喪失になる前の俺は記憶喪失で何かを思い出そうとしていた。
そして記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺は記憶喪失だったことを思い出したのだ。
そうだ。
そうだった。
そうだった。
記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺は記憶喪失だった。
記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺は記憶喪失だった。
記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺は記憶喪失だった。記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が記憶喪失になる前の俺が
記憶喪失になる前の俺は 終電宇宙 @utyusaito
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます