第12話蝶の様に舞い蜂の様に刺す!
バイクのアイドリング音より大きい怒号が鈴蘭の丘と鵯越墓園に鳴り響いていた。
「なんだ、マジかよ!」冷静に思考を凝らし、ガッカリした声が多かった。
「オトコに焼き入れろよ!」憎しみを込めた睨みの視線が三咲に刺さる。 愛するケンを守る! ソウルが燃えていた!
「タイマンだぞサキ!」ケンカの女帝、庄屋(しょうやみさき)が構えた! 両耳のタブが露出して右に左に蝶の様に暗闇に踊っていた。
「来いやサキ!」バン!
三咲が防御する前に池永奈緒美の右回し蹴りの痛烈なトゥーキックが三咲の左腰上の横腹にめり込んで腰まである黒いストレートが翻っていた。
「グアッ!」ガクリと左膝を突いた!
400CCの中型バイクから降りたコヨーテ十七人が一斉に庄屋三咲に飛び掛かった!
「
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