願えば異世界転移できるもんだ!

あに

第1話 異世界転移

1

 今日の天気は晴れ。

 ブラック企業に入って数年、毎日が憂鬱だ。みんな楽しそうにデートや家族サービスをしている。

 外回りをしている俺はなんでこんな会社に入ったんだろうともう何年も思ってることを口にする。

「異世界に転移してぇ!」

 まぁご近所さんがあるから小声でだけどな。


 って、ここどこよ?

 白い空間?まさかまさかの異世界転移きたぁ!チートっ!チートっ!

『はぁ、なぜこんな奴の願いを叶えてやらなあかんのじゃ』

「神様仏様」

『神でいい、んで、異世界転移じゃったのう、場所は決まっておるので変えれんがほかになにか?」

「チートをください!三種の神器は必須でしょ!アイテムボックス、鑑定、異世界言語!あとそれと、創造魔法?ネットショップもいいなぁ!あとそれとそれと、マイクラみたいな錬金術とかもいいでしょ?」

『うるさいのう、与えられるスキルは一つだけじゃ。あとユニークスキルは元々お前の持ってるもの』

「は?神ならチートくらい授けて見せてよ!」

「だから近いって、スキルひとつは変わらんがなんでもいいぞ。ユニークスキルはみれるじゃろ、ステータスで」

「ステータス」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

玉城 幸太  二十二歳

レベル    職業

スキル

ユニーク

千回一技

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 なにこれ?千回やれば技が習得できます的な何かですか?

『こんなのもあるんじゃなぁ』

「じゃあ。異世界転移も?」

『そりゃわからんが有り得なくもないのう』

 千回も俺は願ってたのか異世界転移を?

「うっそだー!こんなんいらんからなんか他のくれよ」

『スキルならやるぞ』

「えー、三種の神器は?」

『えーと、アイテムボックスと鑑定と異世界言語じゃな。異世界言語はいいぞ』

「アイテムボックスと鑑定は?」

『そりゃダメじゃ』

「いいじゃん2個くらい!けち!」

『アイテムボックスも鑑定も希少じゃからのう』

「う、じゃあ、アイテムボックスみたいなマジックバックをくれよ!」

『はぁ、それならくれてやるから早よせんかい』

 神様は呆れているのか早くしろと言ってくる。

 だがしかし攻撃手段は絶対必要だ。マイクラ的な錬金術は諦めるしかない、かと言って剣術などの武器を使ったものも俺に合わない気がするな。魔法は魔法でどれかひとつなんだろ?ケチくさい神様だなぁ。

『聞こえておるぞ』

「うっし!じゃぁ、創造魔法!」

『分かったワイ。創造魔法な、ほい!』

「あと職業って何?」

『職業はあっちについてからじゃないとわからんのじゃ』

「分かったんじゃ。容姿も変えてよイケメンに!」

 俺はそんなにイケメンではない!断じて違うとも言い切れないがフツメンだ。

『無理言うな、じゃがあっちの世界の服に変えてやるから防具と武器もな』

「けちんぼー」

『じゃあの!さっさと行け!』


「あれ?ここはどこなんだ?」

 創造魔法でマップを作ってみる。

 “バタン”

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