第10話

 「三者くん」


「あ、えっと??誰だっけ??」


「覚えてない・・・三者くんが車から守ってくれた」


「あぁー、あの時の学校来れたんだね」


「私、友達から聞いて、私のせいで三者くんが虐められてるって」


「いや、別にそれだけじゃないよ。元からだし」


つか、最近その話題薄まってきたし、女の子を引きこもりにしたってかなりやばいけどね。それが弱いほど俺は元から嫌われているのか


 「あの、本当にごめんなさい!!」


「うん、いいよ」


「許してくれるんですか?」


「貴方のお母さんから超謝罪されたし、お礼の金も受け取ったし、」


「お母さんから聞きました、ちゃんとした金額は受け取ってないって」


「いや、受け取ったよ。お母さんが遠慮してるだけだよ」


「・・・本当に、なんでこんな人が、こんな人を見下して」


女の子は急にしゃがんで泣き出してしまった。


 そして周囲の目を見ると、あっこれまた誤解されたな。いやこれはそのまんまか


 「とりあえず、許すからねっね、」


「でも、」


「いいから、あと謝るならヒロにも謝ってきなね。お陰で予定潰れたから」


それは割と俺もかなり怒ってる。


 「本当にごめんさない」


 「いいよ、とりあえずヒロにもね」


「ヒロ様にもですか?」


「そう、ヒロ様にも」


「・・・私、ヒロ様には」


「じゃあ、許さない」


「えっ、あぁ、謝ってきます」


それが出来ないからあの時ストーカーをしたんだろうけど、しないと流石にこれは許せない。楽しみにしてたんだから遊ぶ予定。あとすごく心配してくれた思いを無駄にしたくないし


 「頑張って、」


「応援してくれるんですか?」


「ヒロ様もそっちの方がスッキリすると思うし」


「三者くん」

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