第6話
休日
はぁ、最悪だ。俺の跡を付けられている。お陰で様でヒロと約束の時間になってしまった。
おそらく同じ学校の女の子だ。
放課後か休日に学校の女の子に見つかるとストーカーをされることがある。理由は俺が好きとかでは決してなく、こうして俺が親友達と良く遊ぶからその行動を調べたり、無理やり会おうとする為だ。
さてどうやって振り切ろう。
①全力ダッシュで逃げる。
メリット 振り切れる可能性が高い デメリット 疲れる。汗をかく。そして追いかけられたりするとお互いに危ない。足の速さで勝てずに逃げきれないかも
②もういっそのことこっちからストーカーにあって問い詰める。
メリット ワンチャン帰ってくれる。 デメリット 上手くいかないかもしれない。逆ギレされて、寧ろ悪化する可能性 時間が掛かる。
③ 思いつかない。いや、いっそのことヒロに電話して今日の遊びをキャンセルするか、多分もう集合場所に着いてるよな。つかそもそもどうやってキャンセル頼もう?すでにこうしてストーカーされたことをヒロには過去に何度も会ったことを伝えてるから、今日もあったことを知ると落ち込むよな。
うーん、やっぱり①かな、でもここ人は多いし車は多い。
けどやっぱり他人より友達だよな。
俺は走った。
だが、女の子は横断歩道をカットしようとして来た。
ストーカーする気ある?それなら直接話しに、って
「危ない!!」
俺は女の子を飛ばして、
運転者さんはかなり有能で、俺達はめちゃくちゃ急に出て来たのに事前にこうなるかも知れないと思ってくれていたのかスピードを下げてくれていた。
だから受け身も取れたし、少しの衝撃で済んだ。
でも、とりあえずごめんヒロ、今日はこのあと病院みたいだ。
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