あ、ヤベ、ラーメン食ったのに財布忘れたわ…
葉ノ
第1話 あ、ヤベ、ラーメン食ったのに財布忘れたわ…
「あ、やべ。財布無ぇじゃん…」
仕方ないので謝ることにする。一旦家に帰っても忘れる気がする。
「すいません、財布忘れたので働いて返すのでいいですか?
ここのラーメンって一杯800円だから、時給850円だとすればいい感じになると思うんですけど」
店の大将に誠心誠意頭を下げる。
「…仕方ない。食い逃げよりはいいからこっち来い」
「はい!よろしくお願いします!」
~一時間後~
「らっしゃーせー!」
「おう、あんちゃんもう上がんな。これならもう働いたからいいよ」
「はい!」
なんやかんやでしっかり一時間働いた。丁度客が多い時間だったがまあいける。さらっと麺を茹でたり、トッピングをのせたりした。
俺は店でも案外やっていけるかもしれんな。
「あんちゃん、うちで働かないか?」
「いえ。普通に仕事があるので。また財布持って食いに来ますよ」
「そうか。いい仕事ぶりだから、炒飯券あげるよ」
「いいんですか?」
大将はガハハと豪快に笑って言った。
「財布を忘れたらこれで炒飯は食えるだろう?毎度ありー」
そのまま店を出た。
今日は大将がいい人だったから助かった。
また今度、財布を持って来よう。
おわり
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オチも何もないですがこのくらい世界が平和だったらいいのになぁ。
あ、ヤベ、ラーメン食ったのに財布忘れたわ… 葉ノ @hano-8no
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