第10話「時間決議」

フリーフォールする

安酒を食らう夜

心理的ブレークスルーは

ナイト特有のアンビシャス


眼前に転がる光景が

錆びつき停滞している


今宵の筋書きに

僕の自由意志は無い


都合よく逆転するスケジュール

嫌悪を言えるはずもなく

ノンストップのアルコールで

せいぜい息をする


終わりの見えない現実に

終わりを求める僕がいる


その不釣り合いな情勢に

ただ耐え忍び右往左往する


この人生と呼ぶ

一度きりの希少価値を

こんな所で浪費して

果たして幸せなのかと

審議を問うが


それも逃げたい意思疎通でしかなく

逃げた先にゴールなどなく

結果論どっちに転ぼうと

僕は虚しさを抱くのだと

そう思え


ただ今日も

なけなしの姿で

対立した時を喰らっている

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