第5話「祝いの日」
根拠無き
混沌とした世界
イバラを踏み締め
不毛地帯に佇む不適な影
フェイクにブローする
エスパーが僕を捕らえ
降り止まぬ雨に置いてった
不甲斐ない体温を止めるように
息まで凍りつき
もがき苦しむ様を
一興と喰い物にされた
朽ちそうな僕は
脆弱な身をよじり
無粋な帳簿に拮抗して
新たな未来を掴もうと
身を振るうが
既に管理された世界で
人の行く末は
予定調和に取り巻まかれている
この先生きたとして
それが誰かの幸せであれば
良いとして
その幸せから覚める時
僕は夢を見せた代償を払えるか
ろくでなしで
ぶっきらぼうで
気取った自分で
飾りつけた まやかしで
それでも未来を見て
笑えたあの日は
確かな幸せだったと
いつか祝えるならば
その示した光は
きっと無駄では無かったと
そう思っていいだろうか
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます