主要登場人物その1 (追加予定あり)


メルファ・ルエル・エルントゥーナ


 研修生の寮の食堂にいる看板娘で魔法や魔術に造詣が深い謎の多いお姉さん。水色の髪にバンダナとエプロンがトレードマークでメルとしか当初は名乗っていない。

 実はグレスタード王国を代表する四大公爵家その中でも一番歴史が古いエルントゥーナ家の娘。生まれつき魔力が高く王国内で才媛として有名だったがゆえに自分の血筋を狙われる事になった。

 燈彩との出会いは研修寮で出会ったその日に一目惚れ。自覚をしたのが燈彩が初遠征に行く前夜で、その時に二度と会えないかもしれないと思い咄嗟に弁当を作っていたのが始まり。

 その後に最後の希望を完全に打ち砕かれ燈彩の泣く姿を見て過去の自分を重ね、この男は自分だけの唯一と思うようになり以降は肉食系貴族の本性を隠さず発揮。

 王都動乱の最中では実家の介入を恐れ燈彩を遠ざけた。その真の狙いは動乱終結後のどさくさに紛れて駆け落ちしよう考えていたからだが勇者の出撃と燈彩の資質が判明し堂々と婚約までこぎ付けられると分かると一変し我慢できず自ら子供が欲しいと宣言し毎夜、燈彩と励んでいる。




ダインクト・ジュディット=ズィー・カルスターヴ


 愛称はダイン。グレスタード王国の四大公爵家の中で一番若い公爵で家の歴史だけでいえば二番目に古いが一度は没落していた。それを復活させたのがダインの存在で実は繋ぎに過ぎない存在でもある。

 そもそもダインの生まれはカルスターヴ家の分家当主の愛人の子で存在は知られていなかった。そのため本人は身分を知らず平民として幼少期を生きる。

 その後、母が原因不明の病に侵され薬代を稼ぐため王都や大都市で王国の至宝と言われているスキル『鑑定』使い詐欺紛いの事をしていた所を王国に捕まり働く事を条件に罪を恩赦される。なお、この時に勇者と初めて出会い母の病気は完治している。

 現在は七愁時因島にいる三人を除けば唯一の王国内での『鑑定』使い。未だ鑑定の使い方が甘くスキルのレベルが低いため他の三人より正確な鑑定ができないが、それでも国家に一人居なくてはならないレベルの人間。



ゼルナド・イオノーシス


 グレスタード王国近衛騎士団所属の騎士で現在は異世界研修で燈彩たち第27試験小隊の教官をしている。貴族では有るが妾の子供で三男坊なので家の継承権は無いが家名を名乗る事は許されている。

 現在の地位は実力で勝ち取ったもので、そのせいで育ちも平民と同じで他の騎士達と違い燈彩らへの扱いも甘くフレンドリーで飲み会好きで他の研修生とも顔見知りな事が多い。

 同じ近衛騎士のリーゼルーネとは幼馴染で婚約者。また魔族領であるドイングドに一年半だけ研修に行き、その時にソウガの父であるブラストロと出会いを教えを受けていたのでソウガには特に甘い。燈彩たちが倒すのが困難で絶望した相手もほぼ一撃で倒すレベルの強さを誇る。

 王都決戦時にはフル装備で中級の魔物を単体で10体以上も屠り裏切者の騎士からの不意打ちも防ぎ生き残った優秀さを見せるが連戦に次ぐ連戦と魔族の不意打ちで敗北を喫してしまう。

 その戦いで瀕死の重傷を負うが勇者の力により回復させられ決戦後も燈彩たちの教官を続けている。



西沢 彩芽


 燈彩の実の兄で現在は離婚された燈彩の母と一緒に暮らしている熱血漢。実父の横暴に反発し母を守るために燈彩の傍を離れる。当時は経済力が無かったが今は立派に成人し母を助けている。

 心残りだった燈彩と連絡が数年間取れず違和感を感じ実家に戻るが後の祭りだったが向かった先が異世界と分かると昔の伝手で異世界に行き燈彩と再会を果たした。今は母と二人で燈彩の帰還を願っている数少ない人物。



隼瀬 尋人はやせ ひろと(ヒロト・フリュー・ノイシュタット)


 グレスタード王国第二騎士団所属の騎士で元日本人。元々は普通の高校生で少しシスコン気味な所以外は特筆する事の無い少年だったが妹が自殺した事で人生が一変し復讐に身を捧げるようになる。

 また成長速度が著しく数年で魔法や魔術を使いこなし五年で王国のベテラン騎士と同等の力を付けるが今なお発展途上。また勇者とその妻達に直接鍛えられているので一部の特異なスキルも引き継いでいる。

 異世界へは第0期研修生としてテストケースのために過酷な任務に身を投じていた燈彩たちの先輩。自身の小隊も第1期生で王国に残る選択をした後輩三人と組んでいる。なお0期研修生の生き残りは三名のみで他の七名は任務中に命を落としている。



姫野 ブラストロ


 ソウガの父で元は上位魔族。王国と和平交渉中の時に王国から逃げ出してきた現在の妻のヴェラリアと戦闘になり惚れたから捕虜にしたという豪快な経歴の持ち主。その後、惚れた弱みで妻の頼みで四天王の椅子を蹴ってまで出来た子供がソウガ。

 本来の名前はただのブラストロで転移移民して来た魔族なので姓は無い。一人息子のソウガーナことソウガを溺愛しており筋肉を付けさせようとして妻に年中魔法で躾けられている。

 ソウガのことで国元を追放されたが家族のためならと喜んで亡命してきた。亡命先を用意してくれた魔王と元勇者の快利には感謝していて島の防衛の一部も担っている。


本編

https://kakuyomu.jp/works/16817330650495944543

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