頼野綾華（よりのあやか）

　瑠理香の所属するアイドルグループ『Twilight Diva（黄昏色の歌姫）』のメンバーの一人でアイドル名はＡＹＡ。ストイックでクールな性格の美少女で三人の中では最年長。だが協調性の無さと本人の希望からリーダーを瑠理香へ押し付けている。

　実は四年前に起きたとある事件で修羅場を何度もくぐっており度胸が一般人とは違う。快利とは瑠理香を通して知り合う事になるが快利が認める程の胆力を持つ。

春日井信矢（かすがいしんや）

　四年前に『Ｓ市動乱』事件を解決に導いた当時高校生の今は大学生の青年。生前の英輔に救われた過去が有って実は彼の葬儀で快利と話したが快利はショックのあまり覚えてない。

　英輔から快利と友人になって欲しいと言われて以来ついぞ会えなくて気にしていた。現在は千堂グループの協力者として大学生をしながらエージェントもしている。また、この世界では珍しい天然でスキルを獲得している特異体質で魔力を持っている数少ない人物。

　物語の中盤から終盤にかけて快利と合流し助け導く役を負う。なお幼馴染の狭霧とは学生結婚し既に夫婦となっていて結婚式をいつするかを話し合っている最中で快利たちも呼ぶことを決めていた。

　最終決戦では千堂グループの代表団の一人として初めて異世界に渡った現代人の一人で最終決戦もほぼ最後まで時空宮殿で戦った一人で戦後は千堂グループの異世界担当として快利と一緒に島に赴任している。

春日井狭霧（かすがいさぎり）

　信矢の幼馴染で今は妻。かつてのＳ市動乱やＥＵＦＡ事件を乗り越えて精神的にも大きく成長し少し図々しくなった少女で現在は大学生。信矢の宣言通り学生結婚して今は新婚。今回はＳ市動乱の被害者である綾華のために護衛と応援に駆け付けた。

　快利や瑠理香そして絵梨花と由梨花などを見て過去の自分と少し重ねて快利に説教していた。その後は信矢との連絡の際に度々登場するが番外編の方が出番は多い。

　最終決戦後は信矢と一緒に島には来ず地元の空見澤で帰りを待っている。この理由は七愁時因島が開発中である事と大学卒業前だったためで、この二年後に長男を出産し島にいる信矢と合流している。

工藤彰人（くどうあきと）

　千堂グループのエージェントで同時に快利のクラスに新しく赴任した担任教師。実は快利たちの高校は千堂グループの出資している高校の一つで、そのために快利の監視役として選ばれた。実は快利の父とも知り合いで直接的に連絡をしていたのは彼だった。

工藤梨香（くどうりか）

　彰人の妻で現在は『F/R』の臨時相談役を務めている女性。元は綾華のマネージャーで今回のために身重の体を押して駆け付けた。Ｓ市動乱の被害者の一人で動乱時に再会した元恋人だった彰人と事件後に復縁し結婚し現在は妊娠中。

千堂七海

　千堂グループ代表代理で現会長の女性。四年の間にグループ内で確固たる地位を築き既に敵はいない状況にまで上り詰めている才女。快利の勇者スキルを浴びても耐え切る事のできる胆力を独力で会得している精神面が凄まじい強さの女性。

　かつての英輔との約束を果たすために快利の援助と異世界での既得権益を得ようと動いていた。そのために快利の父からの協力の時には既に全ての手続きを済ませていたりと用意周到に支援してくれていた。

　後の七愁時因島などの手配や現実世界側のバックボーンは彼女が千堂グループを使い行っていた。その後の事件も彼女と快利が主に介入することになる盟友であると同時に裏切りそうな不思議な関係になる。

千堂仁人

　千堂グループ研究所の第二研究室室長であり七海の夫。前作のラストで人間としてかなり成長しており天才でマッドな面は鳴りを潜めている。しかし本質は変わっておらず自らの研究対象を異世界全般に変えていて快利と出会った当初は研究対象にしか見ていない。

　凄まじい天才っぷりは健在で魔王クラスの魔力を一時的に封じたり、快利のスキルを感知したり異世界でも不可能なことをやってのけ快利を驚かせた。また黒龍戦や魔王戦でも敵側の戦略を読んでいて快利の大きな助けとなっていた。

　頭脳だけを見れば魔王すら軽く凌駕しており、この時に魔王の能力を量産できないかと考え始めていた。

佐藤三郎

　千堂グループに所属している研究員兼凄腕のハッカー。元々は不良グループの頭脳担当だったが今は千堂グループの仁人の部下として働いている。幼少期からドイツで騎士の修行をしていて現実世界側なのに元貴族の少女と婚約していたり異世界よりの人物だが実際はオタク気質で異世界転移したかっただけの人。

　だが、その剣技は婚約者のカリンと同様に凄腕で本物の異世界の騎士を凌駕していた。最終決戦前まで異世界に帯同し現実世界側との通信を確保するために奔走し通信が切れた後は異世界側で快利たちの帰りを待っていた。

カリン・オッペンハイマー

　千堂グループに所属しているエージェントで三郎の婚約者。元々はドイツの旧貴族の家系の娘で実家は海運の貿易商を営んでいる。幼少期に三郎と出会ってからずっと懸想していて日本まで追いかけて来た。

　その後、日本で高校を卒業し現在は千堂グループの研究室に所属しているエージェントとして活躍している。異世界へ行く代表団の一人として選抜されるくらいには強い剣の使い手で最終決戦時には剣で王国の兵士を圧倒する様子を見せた。

秋津勇輝（あきつゆうき）

　バー『SHINING』のマスターで食堂『しゃいにんぐ』の店長。空見澤どころか日本全体を探しても並ぶ者がほぼいない喧嘩師。現在は千堂七海の個人的な用心棒のような扱いでグループにはほぼ所属していない。

　今回は綾華の護衛のためにやってきたが力は健在で絵梨花を相手にほぼ完封した。しかし魔法や魔術を使うセリカや慧花には負けていた。

甲斐零音（かいれおん）

　千堂グループのエージェントで元は不良グループの一人。元は勇輝の下で暴れていたが現在は千堂グループにスカウトされ表の仕事とは別に様々な仕事を請け負っている。頭の色は相変わらず二色の金とブルーという派手さのまま。今回は綾華のために護衛任務を引き受けた。恋人の真莉愛とは籍だけは入れて結婚式は信矢と合わせるかと話をしている。

甲斐真莉愛（かいまりあ）

　現在は喫茶店のパートをしながら主婦もしている零音の妻。今回は綾華の両親へ活躍する姿を撮影するためにやってきた。赤に近い茶髪は相変わらずで今回の騒動では引っかかりそうなためにターバンを被っている。

フラれた？秀才は最高の器用貧乏にしかなれない

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