第二日

さて、人類。

とうとう、99パーセント人間に近いロボットを造ることに成功した。


「これで世界は、大きくガラッと変わるだろう」

重たい期待の肩の荷下ろして、ようやく博士もひと安心。

これこれ、と助手を呼んで、クリームたっぷり甘いケーキと苦いコーヒーひとつずつ、頼んで運んでこさせた。

博士がコーヒーに角砂糖をぽととっと落とすと、助手が慌てて叫ぶように言った。

「コーヒーにお砂糖は三つまでですよ。四つめを入れると、あなたの人工知能が活性化しすぎて、どんな化学反応が起きるやら分かりません」

博士はムッとして、四つめの角砂糖をコーヒーに落として言い返した。

「私はロボットではありません」

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