筋肉魔法でダンジョン配信

4回 立花翔、バズる

昨夜のハンティングは牛肉（ミノタウロス）はいなかったが、上に下に駆け回った結果鶏肉（巨大な鶏）を一狩りしご満悦だった

そして現在は、本職の工場で働いている

尚ここまでSNSはチェックしていない

現場作業ではスマホのような壊れやすいものは持ち込まない

安全第一にご安全にヨシ！ﾋﾞｯ

「あー、終わったー」

今日の勤務時間が終わり、愛車でスーパーに寄り帰宅

いつものルーティンだったのだが

「なんだか見られていたような気がするな」

スーパーで買い物中、何故だか視線を感じた

客もそうだが店員もチラチラ

気にはなったが、それ以上に昭和の職人気取りのバカに色々言われ少しイラついていたので気にしないようにしていた

「にしても、今日はスマホを忘れたから不便だったな、たまーにやっちゃうんだよな・・・え？なにこれ？」

さて、一日放置してたからメッセージのチェックをしようと思ったが、鳴りやまぬスマホ

今までにない経験に恐怖を覚える

まさかハッキングされて個人情報ぬかれた？

「抜かれたならやばい、とりあえず電源落としてって、え？」

画面に映るのは10967人があなたのことを新たにフォローしました

初めてみる文章に固まる

とりあえずエクスターで情報を得よう

どうやら昨日助けた女性が人気配信者でそれを助けた自分がバズったらしい

その証拠にエクスターのトレンド

ワンパン

カイザータウロス

謎の男　

カナンちゃん

ショウチャンネル

となっていた

というか

「あの大きなミノタウロスって上位種なのか、道理で肉を落とさないわけだ」

モンスターの強くなるごとに、ドロップする物も比較してレア度が上がる

まるでゲームみたいで研究者も検証しているが結局、強いやつ＝レア度が高い物を落とすという認識になった

「あの人がカナンちゃんだったのか、小さいのはわかってたけど、あそこまで小さかったとは・・・」

あの大きさは小学生と変わらないな

ﾂﾖｲﾖｳｼﾞｮは需要があるんだなぁ・・・

「っと、今はそれどころじゃないな。この流れを終わらせないように配信した方がいいけど・・・今日はダンジョン行かないしな」

色んな配信者を参考にすると雑談配信をした方がらしい

しかし雑談配信なんてやったことないからなぁ

まぁやるしかないけど・・・

「飯の後にするか、その前にツイートするか」

雑談配信をするとツイートすると、即座に反応がありビックリしたのは内緒だ

「えー・・・、待機人数やべぇ」

晩御飯の前に枠だけを立てて放置して開始しようとしたら待機人数３万人

登録者より多い人数だ

話題の人のパワーはここまですごいとは・・・

「えぇい！男は度胸！やるしかない！」

ｶﾁｯ

「どうもみなさんこんにちわ。ショウです」

『キタ！！』

『カナンちゃんを助けてくれてありがとうございます！』

『救世主きた！』

「おぉ・・・すげぇな」

開始と同時に滝のように流れるコメント

人気配信者でしかみられない光景だ

「たくさんのコメントありがとうございます。いやーコメントが流れるのは壮観ですね」

『草ｗｗ』

『インターネットに慣れてない老人かよｗｗ』

『カナンちゃんも宣伝してたし、そこからきたんじゃね？』

「え？カナンさんが宣伝してくださったんですか？ありがたいですね」

人気配信者の宣伝となればその宣伝効果は凄まじいものだ

現に普段なら人かいないこの枠で3万もの人数がここに来ているわけがない

ｶﾅﾝ『こっちこそ助けてくれてありがとー』

『お！カナンちゃんやんけ』

『カナンちゃんもよう見とる』

「あ、カナンさん宣伝ありがとうございます。怪我が無くてよかったです」

ｶﾅﾝ『全然いいよー』

『本当に無事でよかった』

『ワシらのヒーローや！！』

『初見です。今日はダンジョンに行かないんですか？』

「初見さんいらっしゃい。今日は本職が忙しかったのでダンジョンに行きませんよ。次回行こうと思ってます」

『楽しみ！』

『カナンちゃんのファンは知ってるけど、初見のやつ等はあれが合成だと言ってるからリアルを見せつけてほしい』

やっぱりここでも合成疑惑が拭えないな

「大丈夫ですよ。そもそも合成できるほどの技術持ってたら、そっちの道で食っていけそうなので命を懸ける冒険者はやってないですよ」

『いや冒険者なら稼ぎがいいだろｗｗ』

『その強さならセレブ生活でしょｗｗ』

『いや主はＦランクらしいぞ』

『あんなチート使ってる戦い方してるやつがＦランクなわけないやろうがい！』

その後冒険者カードを見せ（名前は映してない）Ｆランクなのを見せていろいろ喋って配信を終わった