転生神様の地球再星計画〜かつて暮らしていた星で魔王を倒す勇者の手助けをします!〜

丸出音狐

第1話 地球は滅亡した。

 俺達は何も感じることなく死んだ。


@@@



陽翔はると! しずくちゃんが待ってるわよ。早く行きなさい」


 俺はごくごく普通の高校生だ。そんな俺は毎日幼稚園からの幼馴染である雫と一緒に学校に通うということが日課になっていた。


 俺はバッグを肩にかけ大急ぎで階段を駆け降り扉を開けた。


「ごめん、遅れた。おはよ」


「遅いよ!早くしないと遅刻しちゃう!」


 雫といつものように会話をしながら少しだけ長い学校までの道を楽しみながら歩いた。


 しかししばらく歩いているとスマホから聞いたこともないようなアラームがあちらこちらで鳴り響き始めた。俺も何事かと思い自分のスマホを取り出して確認した。


 スマホの画面には赤く警告と書かれた文字が大きく書かれた通知が何通も来ていた。


《警告 大規模な隕石が接近中  対象区域 地球全土》


「陽翔!!これどういうこと!?」


「わからない・・・・」


 周りの人達もスマホを見たのかいきなり悲鳴を上げる人や嘘だという人もいれば泣き始める人もいた。

その通知でこの地球の秩序が乱れてしまった。


《警告 大規模な隕石が接近中  衝突予想時刻 7時46分54秒》


「ねぇ陽翔!あと2分しかないよ!どうなっちゃうの!」


「きっと大丈夫だから!」


 雫は大きな声を出しながら泣き崩れてしまった。その間にも上空は太陽よりも真っ赤な色に染まっていく。


「・・・・人生これで終わりなのか」


 俺も現実を受け止めないようにして平静を保っていたが遂にその壁は壊れ一気に終わりを迎えるという現実が流れ込み始めた。


 隕石はついに到達する距離になりみな終わりを受け入れ始めた。


「・・・・陽翔。今までありがとう。大好きだったよ」


「え・・・」


「だいすき」


「俺は・・・・」


 雫は俺のことを涙を流しながら赤く光る大空のしたで抱きしめた


 そして隕石はスピードを落とすことなく地球に衝突しこの世に存在するすべての生き物を覆いこんだ。


そして....


 

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