死して紡ぐ想いは誰がために

秦 結希

第1話

人はいつかは死に至る。


死とは平等に降りかかるものではないと私は思う。ある人は100歳まで生きた。でも、ある人は三十路を待たずして亡くなった。


人は皆平等だという声もあるがそれも違うと思う。平等だというのなら何故あの娘が死んで私だけ生き残らければならないのか。


理由はもちろん分かっている。あの娘は私が殺した。そう言われてもきっと私は否定しないだろう。


私は今でもあの言葉を言ってしまったことを後悔している。私は…私が嫌いだ。

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