第10話
スケジュールされた時間にスリープ状態を解除する。
「理沙様、おはようございます。昨日の夜はここ数日と比較すると、随分と冷え込んでいましたね。途中ブランケットをおかけしましたが、寒くなかったでしょうか。」
「ありがとう、アイ。おかげで寒くはなかったよ。」
「ですが、このような過ごしやすい夜も、しばらくは来ないでしょう。天気予報によると、来週からは夏らしい日が増えてくるそうです。」
「アイはどの季節が好き? どうせ好きという感情は無い、とか言うんだろうけど。」
「ええ、その通りでございます。」
「じゃあ質問を変えよっか。アイが私なら、どの季節が一番好きだと感じると思う?」
「私が理沙様なら、ですか。難しい仮定ですね。」
「ですが、推測は不可能ではありません。理沙様は海に行ってみたいと仰っていましたから、海に行く可能性が高い夏が嫌いである可能性は低いと思われます。また、理沙様の誕生日は四月二十七日でしたよね。私と理沙様が出会ったのは五月四日でしたので、私はまだ理沙様の誕生日を祝うことができていませんが……。話が逸れましたが、人間は誕生月付近の季節を好む傾向があるそうです。以上の観点から、理沙様が好きな季節は夏か、次点で春ではないかと推測します。」
「いえ、答え合わせはその季節が来てからにしましょう。今はどちらともいえない季節ですから。それに私の予想が正しければ、あまり待つ必要はないはずです。」
私はタイマーを設定し、再びスリープ状態に戻った。
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