第7話 TS魔法少女、我が麗しの女神と幹部第一席とバレンタインチョコを作る
俺、六七海 死路は茶色い物体をキッチンでコネコネしながら黙々と手作業を進める
隣には我が麗しの女神ロキエナ様とうーん、誰だっけ?確か幹部第一席のメグとバレンタインチョコを作っている
「ロキエナさん、チョコは溶かし終えましたがその後どうするんですか?」
「んーと、これに疲労回復の異能をかけてぇ、さらに防御魔法もかけてぇ、戦力をアップさせるのよぉ」
「惚れ薬入りのチョコでもいいですね」
なんだと!惚れ薬入りのチョコだと!
これをロキエナ様に献上すればロキエナ様は俺に惚れてくれるのか?
最っ高じゃないか!
よし!それ作ろうかな?
「ぜひよかったらこれを使ってください」
「お、サンキューです」
メグから貰った惚れ薬をチョコに行ってきたらしてから自分の血液を垂らす
そしてまた混ぜる、混ぜる
「(その惚れ薬ランスに使うのかしらぁ〜)」
「(もしそうだったらちょっとぶっ殺しに行ってきます)」
無心に混ぜていると完全に混ぜきったので型に流し込む
そして異能で冷やして放置、その間に俺は在るものを作っていた
「何を作っているのかしらぁ?禍々しいわねぇ」
「う、とっても独特だね...」
いやいや何故か引かれているか俺にとっては普通の料理だ、寧ろ一ヶ月に一回はランスに出してるしランスも喜んでるからな
「『狐の麻婆豆腐』です」
「きつね...」
「狐ねぇ」
狐を捕まえてきてぶっちゃぶっちゃしたものが鍋に入れられている
匂いは少しきついが慣れれば平気だ
慣れとは非常に大事である
因みに初めてランスに出した手料理がこれで本人は喜んで食ってたぞ
チョコがキチンと塊り出来たところでロキエナ様とメグが帰ってしまわれた
二人が帰ると入れ替わりでレイアがとてとてと可愛らしく歩いてきた
うーん、ロリ美少女も最高だな、でもレイアにデレデレしてると俺がロリコンホイホイに引っかかったって心配されるからな...
ただちょいとデレるだけだ!
「母殿、聞いてたもれ。先程の、父殿がそじゃけというものを教えてくれたのじゃ!よかろうぞ、よかろうぞ!」
レイアがスマホに映るソジャケの画面を見せながら意気込んでいる
最近は何故かレイアが俺のことを母殿、ランスのことを父殿と言い始め困っているが可愛いから良しとしている
だってさ、ロリ美少女から母殿、って呼ばれるのなんかクルんだよね
母性本能が湧くっていうかさ、本音を言えば父殿の方が良いんだが
俺の心はオッサンだからな!
「(別に妾だってそじゃけは好きだがこの呼び方は嫌なのじゃ!でも拒否ったら殺されるからこの呼び方なのじゃ!はよ気づけよぬし...母殿)」
必死に思考を回転しながら阿鼻叫喚地獄をそのまま移したような鍋...もとい麻婆豆腐を作っているシロにレイアは思った、こやつ本当に詰んでると
◆◆◆◆◆
さぁてさぁて、四時間ほど待って人間を処理して帰ってくると珍しくランスが先に帰っていた
玄関で靴を脱ぎ魔法でバレぬように変装、もとい髪色を変えていたがそれを地毛の色に戻す
そしてエプロンについた血を異能で透明化させる
今までほぼ異能を使わなかったが俺の異能【透明化】はめっちゃ便利だ
死体を人目に付かずにそれでいて堂々と運べるからな
「シロさん、おかえりなさい」
「ただいまです、それより珍しいですね。俺よりも早く帰っていてそれでいてキッチンに立っているなんて...」
「確かにあまりキッチンに立つことはありませんでしたね。最近はシロさんに家事をしてもらったので偶には僕がやろうと思って...(別に僕的には料理作るのも家事とかも苦手だけど、シロちゃんの料理食べてたら流石の僕でも胃がもたなくなって...でも申し訳そうになるシロちゃん可愛い!いつもは僕がおかえりなさいって言われて嬉しかったけど一度逆の立場になってしまうとこれもこれでいい!)」
そういやレイアはどこ行ったんだろうと思いランスの頬にキスしてそのまま二階に上がる
二回の俺の部屋を開けると360°ロキエナ様のポスターが貼られていた
ロキエナ様素敵すぎる...!
今日も一日過ごせたのはロキエナ様のお陰です!おぉ
「シロさーん、夕食出来ましたよ」
お、ランスに呼ばれている
リビングに行くとランスがテーブルに黒いナニカが盛られた食器を並べていた
とても食えそうにないそのナニカ
「お、美味しそうですね......これはなんですか?」
「炒飯です..シロさんが好きだと聞いたので作ってみました」
うん、一言言うよ?
俺は別に炒飯は好きだけど黒い炒飯は好きではないぞ?
と言うかこれ食うのか!?
まあ居候してるし残す訳にはいかないだろうけど...
最期はロキエナ様に看取られたかった...
【次回、俺氏人生終わる!】
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