世界2位の僕が世界最強を目指すが1位が強すぎてなれません

@sansanlight

第1話

僕は平凡な人生は送りたくなかった。気づいた時にはもう目指していた。


そう、僕は世界で最強の人間になりたいと思っている。そのための努力は惜しまないし、トレーニングも毎日欠かさずやっている。妥協をしたこともない。


武道は片っ端からマスターしてきた。

それなのに、


「なぜだ」


それなのに世界最強に近づいている実感がない。ケンカでは全勝しているし、武道の大会でも優勝している。


僕はどうしたら最強に近づけるのか考え直していた。その疑問を考えてやがて一つの答えに辿り着いた。最強になるには武道の大会やケンカ全勝なんてちっぽけな力じゃ足らないと、もっと圧倒的な力が必要なのだと。


そんなある日、僕はいつも通り学校が終わった瞬間ダッシュで家に帰りトレーニングのメニューをこなした。そして気分転換に公園を散歩してる時だった。


「キャー!! 誰か助けて!」


駆けつけてみると、中学生くらいの少女がナイフを持った男性の大人に睨まれていた。周りには僕しかいない。


その時男が少女に襲いかかった。僕は少女を守るため2人の間に入り込んだ。


「うっ」


次の瞬間焼けるような痛みが腹部を走った。

とりあえず男が逃げていくのが見えたのでよかった。

だんだんと意識が遠のいていく。薄れゆく意識の中、僕は来世のことを考えていた。


来世は世界最強になりたい


そう考えながら僕の意識は落ちていった







そして次に目が覚めた時僕は知らない場所にいて、目の前には神様のような神々しいおじいさんが立っていた。


「何か望みはあるか?」


そんなことを目の前のおじいさんが聞いてきた。

そして僕は反射的に答えた。


「世界最強になりたい」


そう答えた。すると目の前のおじいさんは


「今、お前は神の間でも少し話題になっていてな、見知らぬ少女を庇い死んだ勇敢な人間、とな」


「今更だがやっぱり僕は死んだんだな」


「ああ、あそこからの復活は流石にないな。腹を刺されたんだ。仕方ない。神界でも死者蘇生は硬く禁じられていて申し訳ないが死んでしまった」


「気にしてないさ。それより僕はこれらどうなるんだ?」


「お前の望み通り世界で最強になれる体で生まれるのだよ」


「妙な言い回しだな」


「ああ、まずお前の生きていた世界で最強というのは少し難しくてな。最強という概念があまりない。だから違う世界、いわば異世界ってやつだそこに転生してもらう。だが、その世界では魔法がありお前の生きていた世界とはかなり環境が異なる。だから元々そっちの世界にいた人間との間で適応に差ができてしまうのだ」


「どうして僕は適応に時間がかかるんだ?」


「お前の生きていた世界の人間はその世界の人間でまわっていて、魂に魔法の使い方が刻み込まれていないが、魔法の世界の人間はそっちの世界の人間でまわっているため、魔法の使い方が魂に刻み込まれているからだ」


「わかった」


「そう悲しい顔をするな。生まれた瞬間から最強は無理だが、正しく努力すれば最強になれるような体に作ってやる。要はお前の努力次第で最強になれるってことだ」


僕は軽く頷いた


正直とても楽しみだ。誰しもが一度は夢見たであろう魔法の世界で世界最強になれる可能性があるのだ。


絶対になってやる。前世から世界最強に憧れて努力してきたんだこれからもやる方は前世と変わらない


なってみせる世界最強の人間に!


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