秘密

第1話

僕は陰キャだ。

クラスでも、ぼっち。

誰ともつるむことなく、彼女も出来ず、ひとりで過ごしている。

それは、僕には秘密がある。

この秘密を知ると、おそらく皆が離れていくだろう。

なら、今のままでいい。

授業が終わる。

部活動のある人はそれに向かい、帰宅部の連中は家路に着く。

僕も、自宅に着くと着替えをする。

今日は行くところがある。

これが僕の日課だ。

戦闘服に着替える。

しかし、この姿を人前では見せられない。

上着を羽織り、出陣する。

そして、戦場へと着く。

「今日もよろしく頼みます」

「お願いね」

同士からの激励を受ける。

ここでの僕は学校とは違う。

ていうか、ここでの僕が本来の姿だ。

おーっと、そろそろ試合が始まる。

現在、戦場では戦士たちが、戦闘を開始する。

いつの間にか顔見知りになった、戦士たちともアイコンタクトをする。

任せておけ。

そう合図を送る。

そして、いよいよ戦闘開始だ。

先発投手は、ここ最近不調の彼だ。

僕の応援を届けよう。

プレイボール

今日の試合に勝てば、マジック１となる。

そう僕の本来の姿は、プロ野球の応援団員だ。

といっても、個人でやっているのだが、そのおかげで友も出来た。

よーしやるぞ！

翌日

昨日は惜しくも敗れたが、対象チームも負けたため、マジックは１となる。

今日も、がんばるぞ。