第三王子なのに将来王様なんだが!
翔吉
第1話転生したら
「オギャーオギャーオ?」
アルテミア王国に第三王子が誕生した瞬間だった。
「バタバタバン」「生まれたか」
慌てて扉を開けてやって来たのはこの国の国王だった。
「おめでとうございます。元気な男の子でございます」
高齢の助産師が国王に伝えた。
「おー」
国王は安堵して喜ぶのだった。
「お前の名は
と国王が名を授けるのだった。
「オギャーオギャー」
えーーー何で日本語ーと思って話そうとしたが何故か泣いてしまった。
お俺、赤ん坊になってるー!とびっくりして泣き止んだのだった。
五年後、
第三王子は五歳になった。この国では五歳になると教会に行き報告することになっている。
小さい頃は魔法がある世界に転生したのかと思ったが、実際魔法や魔物はいるが朱雀は魔法適正が無くガッカリするのだっだ。
この国はどうやら別世界の中世ヨーロッパみたいな時代に転生した感じだった。この大陸には四つの国があって、北の国、西の国、東の国、南の国となぜか日本語が使われている世界だった。話も日本語で生まれてすぐに何を話しているのか分かった。
「おはようございます」
起こしてくれるのは専属メイドの
「おはよう」
朱雀は起き上がり着替えをする。
「今日は教会に行かれ五歳のご報告があります」
奈々さんが今日の予定を教えてくれる。
「ありがとう」
朱雀はお礼を言って国王、王妃が居るところに向かった。
「おはようございます」
朱雀はリビングに行き挨拶して席に着く。リビングといってもすごく広い。流石王族だった。
「今日は食事の後教会に向かう」
と国王が言い食事が出てくる。
食事を食べ終え王族の正装に着替える。
「すごくお似合いです」
奈々に手伝ってもらい正装に着替える。
「これ動きづらいんだけどなー」
朱雀が言い肩を落とす。
「今日は大事な儀式です。頑張ってください」
奈々は朱雀に我慢するように言い励ます。
朱雀、奈々は馬車に乗り教会に向かうのだった。
前の馬車にら国王と王妃が乗っていて、周りには騎士が護衛していた。
少し揺られウトウトし始めると馬車が止まる。
「朱雀様到着致しました」
と奈々が教えてくれる。
「パンパン」
朱雀は頬を叩き目を覚ます。馬車から降りて、国王、王妃のところまで歩く。
「それでは行こうか」
と国王が言い国王の後ろをついて行く。
教会の中に入り、女神像の前に膝をつく国王、王妃。朱雀も真似をして膝をつくのだった。
「
と国王が女神像に話し始める。
後から知った事だがこの世界では五歳までの死亡率がすごく高いみたいだった。
「東野朱雀です。五歳になりました。ありがとうございます」
朱雀も女神像にお礼を言う。
すると目の前が真っ白になり、気がつくと知らない場所にいるのだった。
「ここは?」
朱雀は辺りを見まわし状況を確認する。
「やぁ」
目の前に突如と女性が現れて、豊満な谷間が目の前に現れた。
「うぁー」
朱雀は思わず尻もちをついた。
「あらーごめんなさいね」
と女性が謝る。
「オホン。私は女神、この世界の神であるって言った方が分かりやすいかな?
自称女神がそう答える。
朱雀は前世の記憶があり丹羽守と言う名で二十三歳まで日本で暮らしていた。ベットで寝た記憶が最後で気がつくと赤ちゃんになっていたのだった。最初は混乱したがラノベや漫画が好きでよく転生ものを読んでいたので本当にあるんだと納得してしまったのだった。
「自称女神が何言ってるんと思ってるでしょ」
と自称女神が言い顔を覗き込んできた。
「お思ってないですよ」
朱雀は否定するが心の中でこの自称女神心が読める?と思うのだった。
「むー正真正銘女神ですー」
と女神が剥れるのだった。
朱雀は心が読まれている事を理解して女神なんだと納得する。
「あのー何故、僕は転生したのですか?」
朱雀は疑問に思っていたことを聞いてみる。ラノベとかだと死亡説がほとんどだったが
「えーっとね。怒らないでよ」
女神は朱雀をマジマジ見て聞く。
「何ですか?神様の手違いでってパターンですか?」
朱雀は死亡説ではなく事故説か?と思い聞いてみる。
女神は首縦にコクコクコクと振るのだった。
「ハー」
朱雀は予想が当たってしまった。
「ごめんね。想像通りで生き返らせるのは無理でこっちの世界で生まれ変わって貰ったわけ。私も悪いと思って記憶は残したの」
女神が言い訳をするのだった。
「なるほど五歳で教会に来たから呼び出した訳ですね」
朱雀は話す。
「一つ聞いてもいいですか?魔法適正が無いみたい何ですけど、どうにかなりませんか?」
朱雀は小さい頃ガッカリしたことを思い出し聞いてみる。
「えっ魔法適正?魔法は誰しもが使えるけど?」
女神が爆弾発言を言う。
朱雀が習ったのは魔法には属性の適正があり適正が無ければ使えないと聞いた。適正を調べる魔道具があり小さい頃既に調べていた。
「そそうなんですか?!」
朱雀はびっくりし朱雀が知っている知識を説明する。
「あーなるほどね!それは魔力量が少ないからね」
適正以外の魔法を使おうとすると魔力が適正の魔法以上に使うからだよと女神が教えてくれる。
「ちなみに朱雀君は属性全てに適正あるよ」
と女神がまたしても爆弾発言を言うのだっだ。
話を聞くと朱雀は属性全てに適正があり全属性持ちはこの世界には居なくて、魔道具は真っ白いままだったと言うことだっだ。魔道具は水晶で適正の属性ごとに色が変わり、ニ属性が最高だっだらしい。ニ属性は色が混ざる為、全属性は全色混ざると世界では推測されていた。
「良かったーこれで魔法が使える」
朱雀は喜ぶのだった。
魔法の練習は五歳過ぎてからだが、適正はいつでも調べれることなっている。朱雀は適正が無いと分かってから、宰相や他の貴族からは痛い目で見られていた。両親の国王と王妃は関係ないと暖かく迎えてくれていた。
「あー第二の人生楽しく生きてね」
と女神が丸投げして朱雀の下に穴を開けて落とすのだった。
「うぁー」
朱雀は飛び起きた。
「ここは?」
朱雀は知らないベットに寝かされていた。
「バン」
扉が勢いよく開けられた。
「良かったー」
王妃が抱きついてくる。
「お母さん痛いです」
朱雀は王妃の背中をポンポンを叩き訴える。
「心配したのよ。祈りの時に倒れたのよ」
と王妃が説明してくれる。急遽教会のベットで休ませたらしい。
「あー心配おかけしました」
朱雀はあの女神と恨んで王妃、国王に心配かけたと謝ったのだった。
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