俺の幸せを壊したやつが一番幸せをくれる。
とーじょう
第1話 嫌われ者の俺
俺は
理由は、中学生時代に暴力事件を起こしてしまったからである。たまたま同じ中学校だった奴が、俺と同じ高校に入学してしまったみたいだ。
別に誰かから好かれたい訳じゃないが、誰からも嫌われるのはなかなか辛い。
まあそんなことは置いておくとして、俺はモテているみたいだ。今だってそうだ。
「ねえ、山下くん」
「・・・・・・ん?」
学校の普段誰も来ないような、非常階段で風を感じていると、後ろから声がかけられる。
「隣いいかな?」
風に靡いた髪の毛を抑えながら、俺の隣に来る。
「なんで聞いてきたんだ?」
「ごめんごめん。それで?何してるの?」
「空見てる。ここで卒業まで過ごすつもり」
「なら私が隣にいてあげる。そしたら悲しくさせない」
「いいよ別に」
誰も頼んでないのにそうゆう勘違いしそうな言葉を言ってくるのは、いわゆる高嶺の花と言われてる人だ。
そして彼女が、
───────俺の過去をバラした女だ。
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