第1話 -5- 命と命
だがその間に命と命の奪い合いは優勢が入れ替わっていた。今、
「ここで卑怯と言わないところが素敵よ、本当に」
囁くような優しい声がかけられる。天と地で見つめ合う二人の顔は共に苦渋であったが、息を止め刺す側と止め刺される側で対極であった。また未だに
抑え込んでくる
やがて
それを見届けると
——折る。
その瞬間、
「私の首から手を離さなかったのは流石だ、親友」
「互角だ。ゆえに勝負だ。お前の命と私の命、どちらがより輝き燃え尽きるか!」
「————っ!!!」
声にならない二人の絶叫が響き合い、命と命が互いを燃やす。
そして、首の骨が折れる音が鳴った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます