【タケノコ物語】徒然なるかぐや姫

@ashika9999

第1話 おじいちゃんとおばあちゃんとの出会い

むかし、むかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。

おじいさんは竹を切って、竹籠や竹箒を作り、銭を少しばかり稼ぎ畑仕事や稲作をして暮らしホッソリと暮らしてました。

そんな、ある日のことです。

いつものように竹林にいくと得体の知れない円盤型の硬い物質がありました。

「なんじゃ、これは」とおじいさんは、思い「竹を切るのに邪魔じゃ」と言って、斧を振りかざしました。

すると、円盤の半分が空きました。

そして、17歳に見える少女が出てきました。

その姿は、この世の者とは思えぬほど美しく光り輝いて見えました。

おじいさんは、いい年なのですが可愛い少女に下心まるだしで家に、招待することにしました。

「少女さんや、うちのおばあちゃんのつくる。タケノコの刺身は、最高に美味しいのじゃ。どれ、いま採れた筍でタケノコパーティをせんかの?」

少女は、少し考えた顔をして「タケノコのお刺し身を食べたい」と言いました。

早速、家に帰りおばあちゃんに少女を紹介しました。

「おばあちゃんやタケノコの刺し身を切ってくれんかの?しょうゆとわさびと、お酒も一緒に」と言いました。

「おばあーちゃんは、美少女を見るなり、おじいさんやいい年してまだナンパかいな。一体いつになったら、そのナンバぐせは治るんじゃ」と言っておじいさんに怒っていました。

「こんかいは、正当なナンパじゃ。この通り、刺し身を食べたがっている美少女じゃ」と少女に問いかけました。

「そなた、名前はなんというんじゃ?」と言い「この地球では、まだ名前がないの」と答えました。

「そうか、そうか、タケノコが好きそうだから、タケノコ姫でどうじゃろうな?」

「わたし、その名前は好きじゃない」と言いました。

「そうじゃのう。それなら、竹林からいたので、タケコはどうじゃろう?」

「それも好きじゃない」

「わがままな、少女じゃのう。そこがまた可愛いの。それなら、かぐや姫というのはどうじゃろうか?」

おばあさんも賛同して

「おじいさんにしては、珍しくネーミングセンスがいいの」と言いました。

「とても素敵な名前、私に名前をくれてえありがとう」と、かぐや姫は言いました。

かぐや姫は続けて「わたし宇宙船の操作のミスをして壊してしまったの。あの宇宙船の近くの石は金に変わってしまうわ。内緒にするなら使って良いわ。そのかわり、しばらく私をこの家でひっそり暮らさせていただけませんか」

「おお、わしゃ、大賛成じゃ。若くて美しい娘がいたら幸せじゃからな。うちは、おばあさんが枯れて子供ができんかったのじゃ」

「何を言うの。あなたのタケノコが枯れていたからじゃろが」と、おじいさんとおばあさんは喧嘩をはじめました。

そんな二人をみて、かぐや姫が「お二人は、私のことがタケノコの刺身がお好きですか?」と言って笑いました。

その美しさに魅了された二人は、すぐに喧嘩を止めタケノコパーティをしました。

こうして、かぐや姫とおじいいちゃんとおばあちゃんとかぐや姫の生活が始まりました。

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