第76話 好きにしていられるという事
父が亡くなって以来、ほぼ毎週
母の所に通っている。
でもこれって、離婚していたからこそ出来る事なのかも と思った。
元旦那の妹さんとは、たまに会う事がある。
近所まで行った時に声をかけると
彼女はいつも快く出て来てくれる。
こないだ会った時、義母の認知機能が衰えて来たと
彼女は話していた。朝話した事を夕方には覚えていないと。そして「私はそんな事絶対に言っていない」とのたまうと嘆いていた。それだけ聞いていたら
『だれにでもたまにはある事』ではあるが
そう言う元々ある欠点の頻度が高まり 手に負えなくなって行くのが認知症だ。
もし、結婚したままだったら、立場的に放っておくわけにも行かなかっただろう。
タイミング的に重なってしまうんだから
「自分の親は自分で」と割り切れたら良いが‥
もし旦那が仕事が忙しいとか、両親への関心が薄いとかだと、やはり嫁として放ってはおけない。
いや、それ所か
いつもどこかで女子にうつつを抜かす事にのみ重きを置いていた奴が 両親に関心などあろうはずはなく
私が義母に会いに行けば、「仕事」と称して女子との密会を重ねていた事だろう。奴が相手では、他の将来など考えられない。
どの道をどの様に辿っても その先にあったのは
『離婚』というゴールでしかなかった。
そう確信する。
それでもなお、奴が私にくれた 奴にしかくれる事の出来なかった多くの事には、今も変わらず感謝している。ピクシーダストをかぶって 飛べると信じて
一度は飛んでみた事を、後悔はしていない。
もし奴がいなければ
一生飛んでみなかったかもしれない。
ダメな事は自分のせい。
嬉しい事、楽しい事は他人のおかげで起こるのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます