反義逆理は戦の道
着日瞳
弱者男性 =『卑劣な弱者』は妄想する。
現代に於いて、日常は
一度それが終わっても、浅ましい彼らは満足する事無く、次に義理を
「義理」とかいう言葉をここで使ったが、彼らの「義理」と言っても、理想的なそれとは違い、全く正当正義のものでは無い。その義理は、彼らの頭の中に漠然とした雲や霧の様に存在していて、「彼ら」構成員のひとりひとりのその場その場の感情で、いくらでも変容する。彼らの義理は、そうした非常に恣意的な物としてある。だから、どんな些細な事であっても「不快に思った」
彼らは何故そうした酷い事を平気で出来るのかというと、ある人を義理に違反した「卑劣な弱者」と認定した途端、「そいつを絶対に叩きのめせばならぬ」という強烈な感情が彼らに立ち現れ、その感情が、人の人
わかりやすく言うと、早い話彼らは「卑劣な弱者」を目にしてしまうと、都合の良い認知と思考しか出来無くなり、彼らの中の「こうあるべき」「こうさせねばならない」「叩き潰されねばならない」が絶対優先となり、「しかし厳然としてこうある」事実を認知する事が出来無くなるのである。こうなると、彼らの思考は「卑劣な弱者」を否定する彼らにとって耳触りの良い言葉ばかりが「真実」であると思い込み、反対に肯定する言葉は何かの世迷い言の様に思い込む。そうしてさらに認識が強化されるスパイラルに陥るのであるが、こうなれば理性のストッパーが完全に外れてしまうから、「卑劣な弱者」への攻撃に彼らの中の誰も躊躇する事が無い。かくして「卑劣な弱者」は沢山の「彼ら」からタコ殴りにされ、世界に絶望し、この世からせんぐりせんぐり旅立ってしまうのである……
さらに、世の中では本来擁護すべき存在であるとされる「弱者」を彼らが攻撃する根本の理由も、同じ様に感情に基づいた認知にその原因がある。マトモな常識や優しい心を持った人間ならば、文字通り弱い立場に置かれている「弱者」は、寄り添い助けるべき存在であって、まさかまさか攻撃を加えたり罵声を浴びせたりする様な対象とはつゆも思わないのであるが、「彼ら」は違う。何故かというと、「彼ら」の感情の強い影響下に置かれている認知には、「劣っている対象は絶対に全てに於いて劣っている」し「劣った対象は常に劣位に置かれ痛めつけられねばならない」という常識からまったく乖離した『絶対至上命題』があるからである。彼らの中にはどんな絶対的事実よりも先立つものとして「弱い」=「劣っている」存在は、すなわち絶対に「性格が卑劣」で、「異常な性癖」を持ち「性的に醜く」、「有害な加害者」であって然もまったくの「無能」でありかつ永遠に「道徳的に敗者」だから、そうした人間はいかなる状況に於いても「見下されるべき」で「痛めつけられるべき」で「この世から排除されるべき」で、かつ「優位の者 = 自分たちを初めとする世界のあらゆる人間へ自らの罪を認めて常に謝罪し、その後は必ず奴隷の様に
そもそもある人が「弱かった」からといって必ず性格が悪いとも限らないし、ましてや加害者なんかである筈が無いぐらい少し頭で考えれば判る事であるし、人間は
また「卑劣な弱者」を見た瞬間見下すのを我慢をするのが出来無い点で、ある種性欲にも似たその「感情規範衝動」ではあるが、そうであるのにも関わらず「彼ら」はそれを抑えるべき物だとも認識してもいないし、その訓練もしていない。むしろそれは抑えるべきものでは無いとして、露骨に会う人会う人に嫌悪感を表現して見下し、暴力を振るい馬鹿にする事を正義であると過信すらしている。まさに自分自身の事を悪とも意識しない純粋悪。彼らは全ての人間を人として尊重する事が出来無い。これこそが人を苦しめる諸悪の根源では無いか……?まづ「彼ら」は、差し置いて他人を痛め付けるする前にその『有害な感情規範』をきちんと認識して欲しい……
この様に浅ましいこの世の物とは思えない惨い事実を見れば判るが、これでは、彼らにある「義理」は人間世界にあるべき道理では無く、更には獣世界に有る幼稚な秩序にすらも劣っているのである。
話は長くなったが、世の中は浅ましくも最早その様であるから、腐り切ったこの「義理」に於いて糺弾攻撃される事が特に正当とされる立場「卑劣な弱者」に当て嵌まる属性をひとつでも持つ者ならば、彼らから制裁を受けないように、常にビクビク一挙手一投足を気にしなければ、ならない。この世は、そうでなければ則生命を
こうして長々と自説を押し付けて来たが、これが具体的に何の話であるかと言うと、主に女性たちとその
だから、かような「常在戦場」のこの令和の世に於いては、僕を含めた「能力の欠した」「卑劣な弱者」弱者男性は、基本的には女性に対して無駄に関わったり、話しかけたり、彼らの視界の中に入ったりする事などは絶対にしてはならないのだ——
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