165話、みんなの顔合わせ


さて、今日のやる事は終えた。あとは魔物生成と晩御飯だけだ。

と、のんびりしていたところ、ハヤトとドーグか帰ってきた。


「おかえり〜。のんびりだったね」


「言うほどじゃろ。距離を考えんか」


たしかに、そうか。思ったより遠いんだったな。


帰ってきたのなら、晩御飯はみんなで食べよう。

遠征から無事に帰ってきた二人のお迎えパーティだ。





全員の顔合わせを兼ねたパーティをしている。

勇者パーティ、魔王たち、私の新しい魔物、結構増えたな。


「しかし、賑やかになったな」


「ゼストが来た時は全然だったもんねえ」


たったの三ヶ月ほどで、こんなに賑やかになるとはね。


イサムは主にエルフや調理班たちと喋っている。パーティに出されている料理の事についてきいているようだ。カオスとアデクも、出されている菓子類についてきいている。真剣だ。


ドーグは酒を飲んでいる。レギオン、ヴァン、ムサシがそれに対抗している。蟒蛇どもめ。


聖騎士リンと魔術師マナは、ふたりでゆっくりデザートを食べている。あの二人は付き合ってるらしい。お似合いのカップルだ。


聖女アヤは、マリアとアリス、ロミオと共にパーティ会場の食べ歩きだ。ついでに挨拶回りもこなしてるあたり、コミュ力は勇者パーティで一番なのかもしれない。


ハヤトはマジカルオートマトンを観察している。観察というか、うん。放っておこう。


みんな楽しそうだ。いい街になってよかったな。

子供たちも毎日元気に走り回ったり、大人の手伝いをしてみたり。

大人も皆、仕事をしながらも、談笑が耐えなかったり。

アリスとロミオの仕事が多すぎる以外は上手くまわっている。 ……ごめん、アリス、ロミオ。今度ゴールドに会ったら人くれって言っておくね。




パーティも終わり、飲み潰れた者以外を片付け終わった。

夜も遅いが、まだ日は回っていない。


さて、今日の魔物生成はどうしようかね。

昨日考えてたとおり、エロウゴブリンか?


「マリア、なにがいいとおもう?」


「キラキラになるのです」


「それはそのうちね」


いい案が無いな。とりあえず今日はエロウゴブリンでいいか。


「魔物生成、そしてぱっくんちょ」


よし。

たしかに、直接物理攻撃以外無効の能力を得た。


「試しにマリア、なんか投擲攻撃して」


「ブラッドスプラッシュ! ……おー」


「おー、効かない。いいねえ」


本当に直接物理攻撃以外は無効みたいだ。魔法使いには負けなくなったな。


おまけ能力として、ゴブリンのオスメスを見分けられる力を得た。いらね。

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