41話、戦力増強
昨日は結局色々忙しかったので、とりあえずリッチ・クリエイターをスキルで生成、そして亜人王の腕輪でオーガを生成。
そしてゼストの城の地下で魔物をテイムした。
テイムした魔物はこちら。
ミスリルワーウルフ。
魔法銀の名を持つワーウルフ。魔法を跳ね返す毛皮に、ワーウルフ本来の戦闘力が合わさった伝説の魔物。
魔力を通したミスリル鋭い爪での攻撃は、深海鋼をも容易に切り裂く。
肉と魔力を糧にする。
ということで、ワンちゃんゲット。
この子は深海鋼の回収班に配属かな。運搬係も付けてあげないとなあ。
ハヤトが仲間になったため、回収されたアビサル・アーマーの残骸は瞬く間に武器防具となっていった。
ひとまず海鎧全個体が剣を与えられた。
調達班などにも、それぞれに合った武器を与える事ができた。大幅な戦力増強だ。
というわけで、深海鋼が枯渇した。急ぎではないが、早いうちにもっと回収できるようにしておきたい。
「迷宮に鉱山エリアなんかあったらいいんだけど」
そんな都合よくいかないだろう。
今までは欲しいものが都合よくあったりしたが、そう何度も続くわけがない。
と、思ってました。
32日目、ひとまずリッチ・クリエイターを作成。これで四体なので、一日あたり一体のレイスを生み出せる。みんなに武器防具が行き渡ったら、追加戦力としてスケルトンナイトを召喚してもいいな。いや、魔法砲兵隊としてリッチでもいいか?
今日はアビスの迷宮の七層に潜ろう。
迷宮、とりあえず早く十層が見てみたい。区切りがいいので。
というわけで、レオ、メタスラちゃん、ヒナさん、マリアを連れて、アビスの迷宮に向かった。
「山、っすね」
「おやまなのです」
「岩山?」
アビスの迷宮、七層は、ゴツゴツとした岩肌の山だった。
見渡す限り、岩しかないが。
ひとまず、散策してみよう。
一通り見て回ったところ、山の表部分は本当になにもなかった。
そして、まあお約束的に、山に穴が空いていた。
「坑道ってやつかなぁ」
「暗いっすねー、火炊くのはダメっすよね、武器光らせとくっすか」
「わ、明るいのです」
ヒナさんが光属性の魔力を通して武器を光らせてくれた。贅沢な使い方してる気がするが気にしない。
さて、明かりも確保出来たところで侵入。
中は広め。ところどころに石の積まれた箱がおいてある。
今のところ見ている限りでは鉱石は無い。
しばらく進むと、分かれ道があった。
「ここから魔力が濃いっすね。どっち行っても多分エンカウントするっすよ」
となれば、まあどっちでもいいか。マリアに選ばせる。
「左の方が強そうなのです」
というわけで左へ。
左を進んですぐに、広めの空間に出た。
おお、すごい。
「ゴーレムっすね。……なんの?」
「キラキラなのです!」
「レアそうだなぁ……テイムしようかな?」
ゴーレムがいた。めちゃくちゃキラキラしている。強そうだ。
ヒナさんの武器の光をうけ、赤く輝く身体を動かす。……かっこいい。
「よし、テイム!」
「おなかまなったのです!」
「近づいていいんすよね?……すげー、赤くてキレーっすねぇ」
深紅のボディがかっこいいゴーレム。魔物情報をみてみようか。
アダマンチウムゴーレム。
精錬されたアダマンタイトで出来ているゴーレム。
とにかく頑丈。破壊はほぼ不可能。
倒すには、魔法による機能停止を狙うか、とてつもない衝撃を与えて内部を破壊するしかない。
魔力を糧とする。
「アダマンタイト、だって」
「うわぁ……」
「強いのです?」
「うちにいる魔物達の素材を含めたらそれほどでもないっすけど、普通の基準では最強格っすね。鉱石系だと間違いなく最上位のはずっす。少なくとも私の知識ではっすけど」
どうやら当たりを引いたようだ。マリアを撫で、ひとまず帰ることにする。
明日も七層を探索してみて、ゴーレムがそこそこの数出てくるのであれば、坑道として鉱石回収班の編成もしたいな。
またまた戦力増強が出来そうだ。嬉しいな。もっともっと、街を強くしていきたい。
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