ランナウェイ・ベイビー
車田 豪
プロローグ ある組織員のレポート
三月十四日 午後十時二十三分
検体Kが研究施設から逃亡。独房の扉が開いており、検体Kはそこから逃げ出したと推定。房の管理者によれば、検体Kを収容した後、自分はしっかりと施錠を施したとの事。後の調査で管理棟のコンピューターのログにハッキングの痕跡が発見され、この際に房の扉が開錠されたと思われる。
検体Kの追跡のため、研究施設に在中していた二名の構成員の出所記録が十時二十三分に残っている。彼らの音声ログから、検体Kの脱獄を幇助した二十代男の無力化を確認。
その数分後、脳波パルス波長変化により、彼ら二名の気絶を確認。検体Kは遅れて到着した協力者の車両に乗り込み、現在も逃走中。
協力者の車種、白のスバルWRX。ナンバーは――
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