首首首首首首首首首首
鳩鳥九
第1話
序曲ぶっ飛ばしてファンファーレ首首首首首
爪の隙間から飛び出てくるぶっ壊れ感性は涙を吸い寄せる避雷針
こと、疾く疾く失い続ける背中は、最上級のエメラルドの宝石
がばぁっと、組み付いて飛び込む臨死体験は、貴重種真っただ中の管楽器
排気口を突き抜けて魂は夜、酸欠男子を見下して乱気流
彼は丁寧に殺し方を工夫してくれる。それはもう地球史46億を侮蔑してる快感
意味なんて後からついてくればいい。これは毒物のアップデート
私は必死に彼の名前を叫び、彼は欠落した感情で目いっぱいに首を絞める。
首首首首、狭くる狂ったスカイラインに血の跡を零す。
潰れた喉で、赤褐色の烙印で、交わっても交わっても、感知できない氷の絡繰り、
どこで間違えちゃったんだろうって、思うだけで意識が精神ごと真っ二つ
アレも違うコレも違う。毎晩それはもう莫大な時間をかけて、髄髄髄ぃっと、
抑揚も制約も、コントローライズ不能不能、超高速回転で何も見えない。
これで正解、生き物として何回も死に繰り返せるのは幸福な祝福
不安定な彼を裸に剥いてあげる。腕が長くなって絡まって取り返しがつかなくなる。
殺人はセックスと同じ、ハイランクの飢えたコミュニケーション
彼は心のツケを払いきれずに、心を生かすために身体を殺す。
私は臨死を繰り返し、うってつけの人工呼吸で黄泉変える。アレもコレも贅沢な折衷案
折衷してるのは、片翼だけ、半分だけ、夥しいは競って自傷しないと、
序曲ぶっ飛ばしてファンファーレ首首首首首
残骸を食い合うエンドレスは耳から入って動脈を食い破る。
毎晩毎晩、夢から覚めても諾々、目尻が熱で溶けそう、考えられる限りの患いの羅列
感度を格段に上げて裂傷デザイナー、お酒入ってないのにハイってる
きっといい方向には転がらない。ここまでが足の関節を引き千切るほど詩的
クラリネットもトロンボーンも、重ねて祝福、舌足らずな首絞めプレイに乾杯
月が回る回数だけ、ぶっ壊れ方を選べる私は最高に綺麗、卑怯、贅沢、鋭利
ぜーんぶ全部、欲求に責任転換、時代が悪い、時代とか悪い。息遣いが鉛みたい。
なんでもいい。リピドーもパッションも勢いが大事、初速こそ最高速
絶滅と蘇生を劇薬で回転数を上げて、私も貴方も自分が可愛い
首にあなたの爪痕が残り、目の前に不細工な貴方とぼやける世界
目が覚めるまで太陽は嫌い。退屈は残酷なのよ。
次の曲を早く聞かせて、序曲ぶっ飛ばしてファンファーレ首首首首首
首首首首首首首首首首 鳩鳥九 @hattotorikku
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます