パワフルロリっ子ワンパン少女は、ダンジョンに住まうモンスターを狩る~主人公は知らずの内に人気配信者の配信に入りバズるようです~

四季想歌

第1話


「よぉーし!今日もいっぱいモンスターと遊んで狩って行くぞ!!」


そう叫びながら、いつものようにダンジョンへと足を運んでルンルンさせる。ダンジョンに住まうモンスターと戯れながら


今潜っているダンジョンの名前は『黒竜の巣』というダンジョンで巨大なモンスターから小型のモンスターまで幅広く存在する。


指定ランクは脅威度Sで、過去に何人もの犠牲者が出たとされるダンジョンだ。そしてこのダンジョンで活躍するものは、ダンジョン協会で一握りしかいないとされている。


そんな恐怖と知れたダンジョンに進んでいる私こと、颯馬薫そうまかおるは世界で数十人しかいないSランク探索者に認定されている存在だ。


なんでこの喋り方かと言うと、自分”元”男だった経歴があるのだ。今ではこの体も慣れたもので、以外にもこちらの方が目線が低くてモンスターたちを見やすいから、大助かりだ。


そんな私だけど、子供の頃から破壊衝動が凄まじくてよく親にも怒られていた。でもそんな両親でも自分を愛していてくれたから、私は恵まれていたと自負できる。


そして、高校卒業と同時に、ダンジョン協会へと登録をし、モンスターを狩って狩って狩りまくって行く内に、3年で史上最年少のSランクにまで上り詰めた。


今では、両親や年の離れた義妹にも何不自由ない暮らしをさせている。そして自分のレベルという自らの力を示すモノのレベルが遂にLv500になった時に、固有スキルがもう1つ追加されて今この姿、ロリっ子少女へと変わってしまったという経緯である。


色々と端折るけど、まぁそういう事にしといてくれた前!!(ただ話すのがめんどいだけ)


だけどこの見た目になってからの2週間というもの、疲れや疲弊感があった男の時の肉体と比べてたら、もうね!凄いのなんの!!


体力は無尽蔵で、なんかよく分からない自分を包んでいる。モヤモヤ?〈覇気〉なんてというモノを出せば大抵のモンスターは、自分に攻撃してきても痛くも痒くもないし、なんならもはやワンパンも今のこのダンジョンの中階層ならほぼ簡単にできる。


そんな性別なんて些細なことでこのダンジョンでの遊び狩りは辞められないし、辞めたくもない。


そして自分自身もこんな姿になっても新たに目標が出来た。


それが―――


「いつか、全てのAランク〜Sランクまで全てのダンジョン制覇を目指すんだ!!」


そう言って、私目を輝かせながらダンジョンの上層部までスキップしながらモンスターと遊び狩りながら進んでいく。


そうして楽しくモンスターと戯れていたら、ポケットに閉まっていた。協会で貰ったデバイスの救援信号が鳴り響く。


それがなるということはこのエリア内で、助けを求める者がいるということ、それに私は


「こんな所で危うくなってるということは...」


そう呟く私は少し不適切に笑いながら、信号が発信された場所へと、駆け足で行きながら、助けを求める者の所へといく。




▼▽▼▽▼




私、南春香みなみはるかは、先日協会での探索者ランクAAAになってようやくこの『黒竜の巣』のダンジョンに潜れる許可証を貰えた。


あれから4年の月日が流れてようやく実力が着いてスキルも豊富になってきたからこの最難関ダンジョンに挑み、中階層まで行くことが出来た。


そして私はそんなダンジョンを探索しながらみんなに配信でそのダンジョンの構造を見せていく、いわゆるダンジョン配信者をしている。


初心者から中級の探索者に分かりやすく説明していくような配信をしている私は、少しここまで来れて興奮してしまったのか、下層部に足を踏み入れてしまい、ダンジョントラップにはまってしまった。


”春香ちゃん逃げて!!”

”まだ早かったんだ”

”お願い誰でもいい春香ちゃんを助けて!!”

”もうこんなのお終いだ...”

”諦めずに逃げて!!”


「こんなの私じゃあ無理!!誰か助けて!!」


そう泣き叫びながら誰かが来るかもと叫ぶしか私に助かる道はなかった、下階層なんかに進むんじゃなかった。行けるなんて思わなかったら私は今頃、無事に帰れていたのに、そう走馬灯のように色々なことを振り返りながら全力で走る。


そんな時に、私の向かい側から明らかに一人の少女と思われる子が、全速力で入ってくる。それを見た私は思わず慌てたように叫ぶ。


「ここは危ないから、早く逃げて!!!」


そう私の事よりもその少女の心配をしてしまう。こんな状況なのに、私が助かることを考えていなければ行けないのに、そう叫んでいた。


だけど、それが聞こえて私と別れ際に放たれた少女の言葉は―――


「安心していいよ、私が全部お片付けしてあげるから。」


そう告げて、走り去る名も分からない少女そして私は振り返ると


「え?何これ?」


その光景を見た瞬間、思考が止まってしまった、余りにも圧倒的で、現実なのか分からないほど、圧倒的な実力差で、数百いたモンスターたちがどんどんなぎ払われていく。


”え?何この子?”

”これ?ヤバくない?”

”ロリっ子が!拳でモンスターたちワンパンしてるんだけど!?”

”やば!?凄すぎでしょ!?どうなんってんのこれ!?”


浮遊する球体型カメラは、そんなとんでない光景を移し、目の前の画面ではコメントが荒ぶるように高速で流れる。


映像を捉えている向こうの方では、凄く笑顔で楽しそうに、モンスターたちを蹂躙していく


「アハハハハ!!どんどん来なさい!!私が貴方モンスターたちと遊んで狩ってあげるから!!」


その少女は、どこまでも楽しそうに、そして美しく舞うようにしてモンスターの急所を掴みながら、一切無駄がない動きでモンスターたちを仕留めていく。


それを見ていた私は、すっかり配信をしている事を忘れて見入ってしまっていて、配信がついているこというのに、呟いてしまう


「あの子、笑顔可愛すぎるよ...」


それを、聞いた役1万人の春香のリスナー人達は、いつものように春香の性癖を知る古参の者たちは書き込む


”ロリっ子の笑顔に弱い春香ちゃん”

”幼女でロリっ子な美少女がお好きな春香ちゃん”

”事故にあったのにもう放心状態で発作を発症する春香ちゃん”

”おーい!と返事をしても発症して気づかない春香ちゃん”

”お前ら、言いたい放題だな!でも発症する春香ちゃんも可愛い♡”


それから私は少女の行く末を見守りるのだった。




▼▽▼▽▼




私は、救援信号を発信した所に向かい、ダンジョントラップを踏み抜いた女の子に、別れ際に大丈夫といったような言葉を告げて、楽しい楽しい、遊びを今まさに繰り広げていた。


気分が高鳴り、とち狂った言葉を呟いていたが、そんなものは些細なことだ、今もの前に数百匹いるモンスターと遊び方が、最も有意義で心躍るのだから。


そしてどんどん押し寄せて来ていたモンスターたちは数を減らして行く。これでもう終わりかと思ったら最後に大物が現れる


『ぐぉぉおおぉおおぉおっ!!!!』


そう叫んで現れたのは、まさかの黒竜に次ぐこのダンジョン内での中ボス的存在の地竜アースドラゴンが現れた。


「お!地竜だ!久々に見たけど、やっぱり迫力あるなぁ〜」


そう呟くと、後ろの方から


「なんでこんな状況で、そんなことが言えるの!?」


そう言って問いただすように、先程別れたはずの女の子が近くへとやってきていた。


「なんで、逃げてないの貴方?」

「そんなのあなたを見捨てれるわけないじゃない!?それに幾ら貴方が強くてもあれはダメだよ!逃げた方がいいって!!」


そう告げてくる女の子は、どうやら私を心配してくれているのだと分かったが、私自身は止まらない。


「大丈夫だよ、そこで大人しく見ててよ。」

「だからこんな所で無駄死にしたら―――」

「大丈夫信じて」


そう告ようとした彼女ににこやかに笑ってそう告げて私を標的にしている。地竜の所に飛び込む。私は前と同じように、地竜の弱点がある所に目掛けて、得意のスキルを駆使して放つ。


「〈ロックオン〉続いて拳に〈貫通〉」


そう告げて、地竜の心臓がある所を一突きすると、隣にあった壁の方に飛んでいきピクりとも動かなくなる。


前までは一撃で仕留めることが出来なかったが、改めてこの体になって良かったと再認識する。


そして置いていった彼女は、信じられないとばかりに驚いた顔を見せていた。そして私は彼女の所に戻る時にある一点が気になり見つめるそのものを見つめて。それは”浮遊する球体型カメラ”だった。



◆◇◆◇◆◇◆


お読み頂き、ありがとうございます!


より多くの人に読んでもらうため、


面白かったと思ったら『♡』や『★★★』とこの作品にフォローに応援コメント、よろしくお願いします!


〈あとがき〉


配信関連作品に初挑戦!どうか暖かく見て貰えると幸いです。


手探りで進行していきますのでご了承の程お許しください。:: ( › - ‹ ) ::

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る