再会 壱
「もう、転生した時から14年か。」
窓の外を見ながらぼやくと
「おい、 。また、厨二設定か?」
隣のやつにまた、からかわれた。
まあ、さすがに前世が蘆屋道満と言っても理解はしてもらえんと思うが。
「しかたないじゃん。 、あれだもん。なんか普通と違うし。」
「そうだよな。」
めんどい。昔から思うが人間関係ほどいやなもんは無いと思う。まだ式神たちと接してる方が気が楽だ。あいつらは裏表なく全力でぶつかってきてくれる。
「はぁー。」
思わずため息をついたその時だった。
「おい、転校生がくるらしいぞ!それも本土の!」
「マジで!?」
「どんな子!イケメン?」
「女の子だってよ!」
「美人かな!」
いくら離島だからって転校生ごときではしゃぎすぎだと思うんだが。
ガラガラ
「おい、お前ら静かに!今日は転校生が来る!」
先生が入ってきた。
「おい、
ふうり?まさか
「おはようございます!私の名前は
狸っぽいこだな。
ん?この霊力は感じたことがある!?
「風狸の席は芦屋の隣だな。」
私の隣か。すると、クラスの奴らが
「嘘だろ!?目つき
「あの性格悪い の!?」
うるさいな。関係ないだろ。それに目つきが悪いのは元からだ。
「わかりました!」
なんか妙に返事の仕方が嬉しそうだな。
「えー!?こいつなんかやめといた方がいいよ!」
「なんでですか?この人がなにかしましたか?」
ちょっとキレ気味に返している。やっぱりどこかで会ったことがあるのか?
「ないですよね?よろしくお願いします!蘆屋さ...、芦屋さん!」
ん?なぜか様付けされかけた気がする。気のせいだ。ほんとに自意識過剰過ぎないか?今日は。
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