女神解剖録〜転生ごっこと7つの恋〜
何屋間屋
序章 命短し燃やせよ愛恋
第1話 むかしむかしのこいばなし
むかしむかしあるところに1人の
女神は1人の男に恋をしていました。好きで好きで好きで。くる日もくる日も
それはもう、海が全て干上がってしまうほどに熱く、陸に
そうしてある日、ついに
苦しくて、苦しくて、苦しくて。
だから
ああ、なんてことでしょう。
その恋を終わりにすることさえ、もう出来なくなってしまったのです。
恋を知り愛を得たその初恋は左目に。
愛を奪われ恋を弔ったその悲恋は右目に。
伸ばす事をやめられぬその眷恋は左手に。
掴めず伝えきれぬその恋々は右手に。
嘆いても戻らぬその狂恋は左足に。
永劫に叶わぬその邪恋は右足に。
されどかけがえのないその諸恋は心臓に。
魂だけとなった女神は憎くて愛しい
こうして世界は果てまで
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