野球バカの壁 V.1.2
@MasatoHiraguri
第1話 はじめに
◎ 2023年8月24日、慶應義塾高等学校野球部甲子園で優勝
野球ファンにとって、野球というスポーツを楽しむ上でこれまで障壁となっていた「野球バカの壁」をぶち破る快挙が為されました。心から野球を楽しむとはどういうことなのかを、若き高校生が教えてくれたのです。
それは、1980年代初頭にアメリカのプロ野球界で起こった「セイバー・メトリクス」という革命的な「野球の楽しみ方」が、今ようやく日本の(高校)野球界に、もたらされたかのようです。
しかも、慶應義塾高等学校野球部の場合、アメリカにおけるハードウェア(物的・肉体的)ばかりでなく、ソフトウェア(人の心)の合理化・科学化による再現性までをも目指していた、という点に、更なる面白みがありました。
日本人ならでは、とでもいうべき血の濃さによる自己同一性と強力な協調性をも見せてくたのです。
慶応という枠組みを越えた、更にもう一歩、人間の本質に踏み込んだ協調性であり愛校心であり、彼らの魂は本来の日本人としての原点にまで近づくことができた、といえるのではないでしょうか。
しかし、優勝から約1ヶ月間の各種報道(新聞・雑誌)を見る限りにおいては、この快挙・革命の意味をくみ取ろうとか、野球のみならずあらゆるマスゴミの報道姿勢に「セイバー・メトリクス的ものの捉え方」を活かそう、なんていう気配は微塵も見えてきません。
むしろ、彼ら慶應義塾高等学校野球部の甲子園優勝という成果を過小評価・歪曲化せん、とするかのような報道ばかりが目につく、とは言いすぎになるでしょうか。
マスゴミによる「無視」、若しくは優勝の原動力は慶応の資金力とか身内主義に凝り固まった応援力、なんていう「歪んだ方向への誘導」報道がこのまま続けば、この画期的でありながら、今まで誰も気づかなかった真実は、再び陽の当たらない土蔵の中に、今度は(日本という国が滅びるまで)永久に封印されていくことになるかもしれません。
日本はいつまで経っても、韓国脳の呪縛から逃れることができないのでしょうか。
現実問題としては、日本に起きたこの「革命」は、(高校)野球界全般におけるトレンド(流行)にすらならず、剣道や空手における一流派のような形で、ごく一部の高校で引き継がれ研究・実践されていくことになるのでしょう。
今回の慶應義塾高等学校野球部の甲子園優勝という革命的出来事は、高校野球の健全な楽しみ方・本来の在り方を、選手と監督が現実のプレーによって日本国民に教えてくれたわけですが、私にとっては、野球以外でも日本人が永らく陥らされてきた「誤った事実認識の仕方」の存在まで気づかせてくれたのです。
2023年9月15日
V.1.1
平栗雅人
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