学校が始まってから

 もう少し立つと、学校が始まった。

 私の学校は、新校舎と旧校舎に分かれている。つなぎ目が割れていて、そこから地面が見えた。


 しばらくは、主食のみの給食だった。それでも、出るだけありがたい。しばらくすると、おかずが来て給食が復活した。

 給食が出ると、ハエが大量に出てきた。学校は、海の近くだ。そこの瓦礫や何かから出てきたハエが、学校にも飛んできていた。


 同じころ、同級生が亡くなった話がされた。

 同じ地区の奴らはみんな泣いていた。別の地区の女子も泣いていた。

 後から聞いたところ、同級生に告白をされたらしい。断ったとの事だったが、断らなければよかったと後悔しているのだろう。


 葬式の話も出たが、行かなかった。そこまで親しくもないし、私よりもっと親しい人間が行ってたからだ。

 ただ、まぁ。忘れられないよな。顔や声は忘れても、名前だけはいまだに憶えているんだから。

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