第5章 48話 なぜ、ここに……
風が夏澄に吹きつける。
夏澄は霊力で防御しているようだった。
これ、春ヶ原を傷つけた風……?
なんで、ここに?
優月さんがいるから? やっぱり、狙われていたのは優月さん?
風花を庇う、夏澄の衣が風を受けて揺れた。
夏澄くん……っ。
風花は足を踏み出した。夏澄を盾にしたくない。
夏澄の前に出ようと、歩を進める。
その風花を、夏澄が後ろ手で止めた。
「だめだよ、風花」
「でも……」
「俺はだいじょうぶだから」
夏澄の手が水色に光り始める。
光は縦に広がりはじめ、夏澄の前に壁のようなものを造った。
霊力の壁にぶつかった風は、跳ね返るように曲がる。分散した。
分散した風は、広場のほうに流れていく。飛雨やスーフィアのほうにも向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます