第5章 7話 外出禁止

「外出禁止……」


 枕をぽんぽんと、ボールのように弄びながら、飛雨がつぶやいた。


「風花の、夜の外出禁止、まだ続いてるのか?」 「うん……」


 風花はさらに鬱々とする。


 風花は父親に、門限を五時をくらっていた。


 ゴールデンウィークが終わるまでだ。


  五日前、霊泉に行った時、帰宅が十一時を過ぎたのが原因だ。


 風花は、火がついたように怒る父親に、一時間説教された。


  彼があれほど激昂したのは初めてで、本当に怖かった。

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