毛よ、永遠に

最近髪が伸びてきて、目にかかるのがうざったい。美容院にでも行くか。


あ〜でも面倒くさいな。

伸びるなよ髪、ずっと同じ長さでいてくれよ。


そもそも毛は大事な部分を衝撃から守るために生えていると聞いたことがある。

本当か?毛が生えてるからって安全だと言い切れるのか?


頭を引っ叩かれれば痛いし、すっ転んだら普通に血が出るぞ。


おい毛、舐めんなよ。

お前いてもいなくても対して変わんねぇじゃねぇか、本当使えねぇなクズ。


大体世間では脱毛とか言って、わざわざ金払ってお前を排除しようとしてるじゃねぇか。お前って本当誰からも必要とされてないんだな。


でもよ…毛。いくら世界中がお前を必要としなくなっても、俺だけはずっとそばにいてやるからよ。


ということで、美容院行くのやーめた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る