スーツキングAAA

エリー.ファー

スーツキングAAA

 嘘をついていないことは分かる。

 本当ってことなんだろう。

 まぁ、気持ちは分るさ。

 後は、好きにやってもらっていい。

 こちらは、大きな問題さえなければどうでもいいからな。

 ただし、絶対に負けるなよ。

 そして。

 諦めるなよ。

 いいか、こっちはある程度だが、本当にお前に期待してるんだからな。

 やってくれよ。

 好きなだけな。




 未来っていうのはな。

 いいか。

 勝負だけじゃないんだ。

 ありとあらゆるものを作り出せる可能性を忘れるんじゃないぞ。

 俺は、ここに立っているからな。

 ずっと、だ。

 ずっと、お前を見ているからな。

 恥をかいてもいいから。

 進んでくれよ。

 頼んだからな。

 俺は、もう駄目だから。

 俺にはもう、この先の道を歩くことはできないから。

 だから。

 もう、いいんだ。

 忘れてくれ。




 少し前のことになる。

 闇を抱えているつもりだったんだ。

 刺してやろうと思っていた。

 本当だ。

 嘘じゃない。

 ただ、気が付いたら一人だった。

 影を踏んでいるはずが、いるのは闇の中だった。

 老いてしまう気がした。

 でも、結局この通り。

 何もかも若いままだ。

 まるで、過去なんてないかのように。

 まるで、現在と未来しかないかのように。

 間違いなく呪いだよ。

 老けることのない呪い。

 孤独だが、陰気にはならない。

 不思議だよ。

 高潔な孤独だ。

 誰かの影を踏んでいるはずだった。

 本当は余りにも巨大な自分の影だったのだ。

 もう、別れを告げてしまった。

 皆が、待ってくれ、と言う。

 しかし。

 皆は後ろへと下がっていく。

 高尚とは何か。

 高潔とは何か。

 金銭的な豊かさも。

 精神的な豊かさも。

 抱えてしまえば、この通りだ。

 後は。

 何も言うまい。




「自分で決められないから、殺して欲しい」

「もしかして、スーツキングに頼んでいるつもりか」

「まぁ、確かに」

「呪われるぞ」

「望むところだ」




「緑色の光と頭蓋骨が浮かんでいる」

「いつか、アルコール依存症になることでしか、パーツを集めることができないのだ」

「せめて、私を無視してくれませんか」

「いいですよ」




「盗賊鴎」

「夢継」

「春蠣」

「闇色台風」

「風波心情」

「桜完全」

「傾向電磁」

「感情給仕」

「電磁波思考」

「旧球場」

「表六」

「故和住」

「名倉田和氏」

「馬場済蛮行」

「別居産情念」

「幾等技巧」

「得鶴形状」

「別件保護房」

「人間出砲」

「横暴標高紀伊錦」

「闇壱」




「このまま生きていくしかないのだ」

「このまま生きていけます」

「生きるのが怖い」

「生きてはいけない」

「生きるとは何ですか」

「生きるには死ぬしかないのだ」




「祝われない言葉があって、私のために積み上げられている」

「闇夜に白い花とネオン」

「このまま殺してくれ。弓を舐めてくれ」

「女とは何でしょう」

「呪われた女とは何でしょう」

「単独」

「合同」

「お笑い芸人」

「笑顔の破裂」

「殺し屋と教科書である」

「僕を知っているだろう」

「レッサーパンダの煮込みが欲しい」




「もしもし、マネキン」

「えぇ、もしもし」

「さようなら」

「マネキンの呪いが一番怖い」




「面白くもない話」

「聞きたくない」

「キーボードの音が大好き」

「占い師が大好きです」

「占い師の言うことが、一番です」

「ぺこぺこぽんちょう」

「それが、占いの結果ですか」

「はい」

「占いを舐めるなよ」

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