夏を燃やした
夜海ルネ
中間通ってるかな……?
九月十日、十八時五十九分をもって、私の夏は完全燃焼した。興奮のあまりその熱は全く冷めやらなかったけれど。
前にどこかのエッセイでも述べた気がする。私がカクヨムで小説を書き始めたのは、高校二年の十一月末。ちょうど修学旅行の二週間前くらいだった。
登録した理由は、自分が読んでいた書籍の裏表紙に「電撃小説大賞 参加作品募集」の文字を見たからだ。小さい頃からずっと、「書く」ことが好きだった。だから、挑戦してみようと思ったのだ。
そして出来上がったのが私の処女作であり、一次選考すら受からなかった十二万字の長編である。
電撃の募集が終わったのは確か、四月ごろだった。それから高校最後の部活に打ち込み、迎えた七月。「カクヨム甲子園2023」の情報を知ることになる。
実は、昨年のカクヨム甲子園は、ずっと気になっていた。というのも、私がカクヨムの右も左も分からない頃に、カクヨムのトップページに掲載されていたのがカクヨム甲子園2022の最終選考結果だったのだ。
ロング、ショート、どちらの大賞受賞作品も読み、同時に戦慄を覚えた。こんな文章を書く高校生がいるんだ、と新鮮で、ワクワクした気持ちになったことを覚えている。
だから、高校最後の夏、ようやく自分が小説を応募できることに深い悦びを感じた。本当に幸せだった。書いても書いても創作意欲は失われるどころかどんどん膨れ上がっていって、死ぬまで一生書き続けたいと思った。
実は、このエッセイを書いている現在、私は自作が中間選考を突破したのかどうかを知らない。そのため、本当にドキドキしている。
一作でもいい。それだけでいいから、どうか通っていてほしい。毎日毎日、そんなことばかり祈って眠る。
カクヨム甲子園は本当に私の青春だった。何かに夢中になれたのは、久々だった。
今回は、ここで終わらせようと思う。もし中間選考を突破していたのなら、このエッセイは次のページに続いていく。通ってなかったら……次のページは後書きになるだろう。
カクヨム甲子園に応募した作品を読んでくれた方々には、本当にお礼を言いたい。次のページのタイトルが「中間選考突破!!」になっていることを祈って、最後の句点を打つ。
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