第7話 お盆

 お盆の八月十日頃のことです。

 家の前に、おじいさんがたたずんでいるなあと思ったら、半透明でした。

 どなたかのご家族かなと思っていたら、近所の一歳の子が、そのおじいさんに手を振っていました。

 小さい子は見えるというのも本当なんだ、と思ったのと同時に、お盆は帰って来るのも本当なんだな、と実感した出来事でした。


 終わり

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