俳句、川柳3


  つゆくさや


    散りつつある葉


       絶やさずに


秋の季語である【露草】

最近見なくなった露草、このままだと消えていくのかな、という気持ちと秋になると落葉樹の葉が落ちると寒い冬が来てしまうので、紅葉が綺麗なままの木でいてくれ、という気持ちが交差する句です。

あと「葉」にはもう一つ、言葉という意味も含まれていて、趣がある言葉が最近見なくなって、例えば夕立がゲリラ豪雨という言葉になってしまい、昔のおもむきがある言葉もこのまま消えてしまうという悲しい気持ちも含まれています。



  木の葉雨


    消える風景


      目に写し


冬の季語である【木の葉雨】

公園の木の葉が雨のように降って、あっという間に木々の葉が散り、風景が変わってしまう。

だから散る前の最後の紅葉を目に写し残そうとする人々。

久しぶりに車で通った街並みが木の葉が散るようにあっという間に、新しい店や公園ができたりして風景が全く変わってしまったのを見て、以前の景色を目にもっと写しとけば良かったなとの二つの意味がある句です。


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