第6話 ゲームの楽しさ

 次の日

 いつもと同じ様に、2台のスマホゲームをこなしながらフレンドとFPSのゲームをする。

 今日からは昨日フレンド登録した「なぎ」さんも含め、音声チャットしながら対戦をする。

 私は昨日の様なミスをせず、一方的に敵を蹂躙していく。

 夜でも早い時間帯は野良(ネット上の知らない人達)もライト層ばかりなので歯応えがない。

 仕方ないのでフレンド対戦でウォーミングアップする。

 ネットのフレンドとリアルな友達とは少し違うのでそれなりの違和感はあるが、会話やゲームも中々楽しくはある。

 そして日が変わる頃皆ログアウトする。

「また明後日ねー、おやすみなさいー」


 ……ん?

 いや、今からが本番だ。メガネをかける。

 今日もこの時間が1番ワクワクする。


 色々な人とマッチングする。

 皆かなりの強さだ。身体がすぐに高揚していくのが解る。

「あぁ……この緊張感、堪らない!」

 何処の誰かわからない猛者を、また1人、2人と私が倒していく。

 この瞬間が最高に興奮する。

 私は今、恐らくとても人には見せられない、恍惚とした表情をしているんだろう。


 野良ではあまり音声チャット繋がないので声が上擦っていたとしても特に問題は無い。

 この時間の人達は攻め時守り時も、音声無くても解る人が多いからだ。


 そして、とても楽しい時間が終わる。

 午前3時を回っている。

 私の職場は不定休なので明日(今日)は休みだ。

 まだ続けるか迷っていた所、ある事を思い出す。

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