【童話】ネコと人間

野口マッハ剛(ごう)

(ФωФ)にゃ~

 ここは日本のとある一軒家のネコの部屋です。そこではオスのネコがゴロゴロしてくつろいでいました。


 がちゃり。ドアが開いて太った中年の男性が入って来ます。エサの時間なのです。


 ネコはゴロゴロと寝転んでエサの入っている器まで移動しました。ムシャムシャ、ネコはエサを夢中で食べています。


 今は夏なので飼い主の男性は冷房をつけました。ネコは冷房の何かがキライなので部屋から出ては、わざわざ暑い部屋でゴロゴロしています。


 男性はそんなネコのことを不思議に思います。ネコは気楽だなぁ、そう思った飼い主でした。


 ネコは窓が開いていたのでひょいっと飛び越えて外の世界に。ネコは初めて見た外の世界に興味津々です。ネコは庭の草木を眺めています。地面にはアリたちが列を作っています。


 ネコはアリたちにこう言いました。


「どうして列を作る?」


「おいらたちは働き者だからさ」


 その答えにネコはいまいちピンと来ません。働き者だから列を作る? ネコはアリたちの次は小鳥のスズメにこう言いました。


「仲良くしてほしい」


「ダメだよ。わたしを食べる気だろう」


 ネコは外の世界に興味津々ですけど、どうやらネコにとって居心地は悪い気がします。


 ネコは開いていた窓から家の中に戻りました。


終わり(ФωФ)読んでくださって、ありがとうございます😊👍️✨

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