第23話 反射板

 服に付いてる反射板、気になる。

 (  ̄- ̄)


 もちろん一般的な服には付いていない。ダンナが買う服はスポーツ店か釣具屋💧なんでこんなところに反射板? というのが多いのだ。腕だったり、手首だったり、首だったり。安全を考えているのはわかるけど、普段着だと可愛くない。


 そして昨晩、出張から帰ったダンナが見慣れぬジャンパーを着ていた。マットな色合いの黒に、ファスナー部分は目立たないけど差し色で青が入っていた。

 ダンナにしては珍しく可愛い服を着ている。(普通の服が可愛く見える現象✨)


「そのジャンパー今の時期にいいね」


 一言褒めたら、もれなく説明付き。


「これ、ワー○マンのバーゲンで見付けたんだ。ほら他県にドライブ行った時に1500円で買ったやつ、これシャキッとしていいっしょ? 風も通さないし♪」


 今までワー○マン推しの嫁と息子を冷ややかに見ていたダンナが饒舌に語る。これでワー○マンを冷ややかに見ることは無いだろう。さて、ここでもう一押しだ。


「いつも反射板付けてたから、普通の服凄くいいよ」


 完璧! ( ̄▽ ̄)✨

 するとダンナ、おもむろに立ち上がり尻を見せた。


 尻尾のような縦一本線の反射板。


 不意を突かれて横隔膜つりそうになった。





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