第14話 瑠樹の小さい頃
一か月がたった頃、俺は瑠樹と親友と呼べるぐらいにまで仲良くなった。
鈴がまたどこかへ行ったとき瑠樹がいきなり喋りだした。
「俺さ、昔いじめられていたんだよね。しかも目の色と能力だけで。悪魔の子って言われてさ、毎日のように周りにリンチ受けてさ、先公も味方しないでいじめてくるんだぜ?他にも親に言っても相手をしてくれなかった。あいつらは仕事優先だ。だからまともなご飯もらったことがほとんどなくて自分で調達して、そのために動物を〇したりもした。だから俺の悪名は広まったんだ。それできずいたら俺の見方はいなかった。」
「なんでそれだけで...お前の目なんて優しそうじゃん。それに能力だって」
すると瑠樹は苦笑しながら自分がつけていた右目に着けていた眼帯を外した。そこには真っ赤な色をした目があった。瑠樹はオッドアイだった。
「この真っ赤な目が悪魔らしいよ。ほんと意味わかんないよな。この能力だって俺が好きでなったわけじゃないのにな」瑠樹はため息をつきながら言った。
「だから俺は復讐をした。今までの復讐をな。そしたら俺以外にもそういうやつがいるってわかった。だから俺は復讐屋になった。それだけなのに俺は捕まった。
この世界は不公平だ。なんであいつらは許されて俺は許されないんだよ」
もしかして、瑠樹が最初俺らのことを無視したのもこの過去せいなのか?
「俺はお前の、瑠樹の蛇を出す能力すごくいいと思ったぞ。それにお前の気持ちは俺すごくわかる。俺だっていじめられたことがある。人って見た目で判断するよな」「お前もあるんだな」瑠樹が言った。
「あぁ、俺は高校の時この治癒能力でそれだけ使ったら俺には用がないと言わんばかりに無視をされてた。中学校まではみんな仲が良かったのにな」
「そうだったんだな。でもな、みんなに否定されようと俺はこの蛇使いの能力に誇りを持っているんだぜ?だってこいつがいれば食べ物をとってきたりもできるし。鍵だってほらな」そう言って瑠樹は蛇が持っている鍵を指さした。
「お前だって自分の能力に誇りを持っているだろう?」
「そーだな。話変わるが、そういえばなんでここって囚人服がないんだ?」
「さぁな。今度看守いたら聞いてみるか」
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